2020年3月17日にNHK・情報番組「あさイチ(朝イチ)」クイズとくもりで放映された、マスクの新常識についてご紹介します。マスクメーカーから感染症の専門家までマスクのプロフェッショナルの方々が教えてくださったもので、マスクの正しい使い方や、マスクの効果を3割アップさせる付け方、保管方法などについて紹介されました。
今やマスクは欠かせないものですよね。花粉症対策や風邪予防はさることながら、新型コロナウイルスの流行によってますます需要が高まり入手困難状態な状態が続いています。様々なメディアなどで手作りマスクの作り方の提案も広がっていますが、そもそもマスク自体の知識をつけることも大切ですよね。素材によるマスクの選び方や効果的なマスクの装着方法など、今知っておきたい知識が盛りだくさん。ウイルスを0.01%に減らす手の洗い方もあわせて紹介されましたよ。記事にまとめましたのでぜひ参考にしてくださいね☆
専門家が教える、今知っておきたいマスクの新常識
参考防災士が教えてくれた、超簡単に作れるキッチンペーパーマスクの作り方もあわせてご覧になってください。実際に作って動画・画像付きで作り方をまとめております。見た目も違和感がなく、意外と本格的です。付け心地が気になる方はガーゼを内側につけても良いかもしれません。
マスクに期待できること
マスクを着用することは、主に下記3点の対策になります。
●病原体をまき散らさない
咳やくしゃみが出る場合は、病原体をまき散らさないようマスクを着用します。感染症専門医の水野医師によると、体調が悪い場合も付けた方が良いとのことです。
●飛沫感染の予防
咳やくしゃみによる飛沫は2~3mも飛んでしまいます。そのため、人混みのような至近距離に行く場合は飛沫感染を予防するために着用します。
●接触感染の予防
今回のコロナウイルスで特に多いとされているのが、接触感染。つり革など不特定板数の人が触る場所にウイルスが付着し、そこに触って接触感染してしまうのです。ウイルスが付着した手で顏や口を触らないよう十分注意しましょう。特に、ウイルスは布よりプラスチックやステンレスのような「ツルツルしたところ」で長く生存するという特徴があるため、下記のような場所は注意が必要です。
「握る」部分は手にウイルスが付きやすくなるため要注意です。スマホも、食事のときにも使うのは控えるようにしましょう。
●クラスター(集団)感染が発生する3条件
厚生労働省によると、集団感染が発生しやすい場所は下記の3条件を満たす場所です。
・多くの人が密集している
・至近距離での会話や発声
ライブハウスなどが該当します。上記のような場所にはできるだけ行かないように注意した方が良いですね。
参考縫わないで5分で出来る手作りマスクの作り方です。
家庭で出来る消毒液の作り方
接触感染を予防するため、ウイルスが付着していそうな場所を消毒液で除菌すると効果的です。市販のものが手に入ら無い場合は、下記のようにしてご家庭でも作ることが可能です。
【作り方】
ぬるま湯1リットルに、台所用合成洗剤5~10cc程度を加えて混ぜればOK。
水野医師が教えるマスクの正しい扱い方
感染症専門医の水野医師が教えてくれたマスクの正しい扱い方です。
先生は、主に自己防衛としてマスクを装着されているそうです。インフルエンザや新型コロナウイルスは咳やくしゃみなどによる飛沫感染のリスクがあるため、自分の鼻や口にウイルスが入らないようマスクで防いでいらっしゃいます。飛沫距離はなんと4mも超えることもあるそうなので怖いですよね。
●電車に乗る時の対処法
電車に乗る時は、満員電車以外はマスクは装着されないようです。その代わり、下記に注意して乗車されているとのことです。
できるだけ人からの飛沫感染を防ぐよう立ち位置を心掛けられているんですね。満員電車に乗る際はマスクを着用することで、飛沫感染や接触感染を防ぐことができます。
●マスクの正しい保管法
今はマスクは貴重品。一度外して再度使う場合は、内側を上にして机に置くようにします。上から細菌やウイルスが落ちてくることは少ないため、近くに咳やくしゃみをする人がいなければこれで良いそうです。
マスクの上にティッシュペーパーなどをかぶせるとさらに衛生的。また、マスクを置く机を事前に除菌シートなどで拭いておくとより安心です。
●マスクの正しい外し方
マスクのつけ外しの際は、必ずストラップ(ひも)の部分を持って行うようにします。マスクの表面にはウイルスがたくさん付着しているため、手にウイルスをつけないためです。
正しい手洗い法
こちらも水野医師が教えてくれた、ウイルスを0.01%に減らす手洗いの方法です。
【やり方】
①、指輪や時計を外し、手を水でしめらせて石けんをしっかり泡立てる。
②、手のひら・指の間を洗う。次に手を重ね、手の甲と指の間を洗う(指のつけ根まででこするようにしてよく洗う)。指先・爪の間は、手の平に爪を立てるようにして洗い、親指は握ってひねるようにつけ根まで洗う。手首も忘れず洗う。このようにしてもみ洗いを30秒ほど行います。
③、すすぐときも、洗った時と同じような手順で15秒ほどしっかり洗う。
④、洗い終わったら、蛇口に手が直接触れないようペーパータオルなどを使って蛇口を閉める。
マスクの正しいつけ方
マスク研究科で工学博士の飯田さんが教えてくれた、マスクの正しいつけ方です。ポイントは、顏とマスクを密着させること。密着させないと隙間から8割近くも粉塵が入り込んでしまい、マスクの効果が減少してしまいます。
【正しいマスクのつけ方】
①、マスクの表裏・上下を確認する。
②、マスクを半分に折り、開く。(中央線がつくので左右対称につけやすくなる)
③、マスクを装着し、マスクの上部分を目頭の際まで上げる。マスクのストラップ(ひも)をねじって耳にかけると、あごとの隙間が無くなりより密着させることができます。
④、マスクの目頭部分を抑えながら、マスクの下部分をあごの奥まで広げる。
⑤、手の平でマスク全体を顏になじませ、隙間をなくす。
⑥、強く息を吐いたり吸ったりして、マスクがペコペコすれば隙間がない証拠なのでOK。
マスクのお困りを解決
●耳が痛くなってしまう時
マスクを長時間付けていると耳が痛くなってしまうこともありますよね。そんなときは、ストラップ(ひも)の部分にティッシュペーパーを巻き付けると耳との摩擦が緩和されるのでオススメとのこと。
そのほか、マスクのストラップ同士をクリップで繋ぎ、ストラップを耳にかけずに首で留めるような形で装着する方法も効果的とのことでした。
●眼鏡が曇ってしまう時
眼鏡が曇らないようにするためには、眼鏡でマスクをおさえることがポイント。マスクを装着したら、眼鏡の鼻パッドでマスクを抑えつけるようにします。
マスクの選び方
家庭用マスクは1000種類以上もあるんだそう。大きく分けると主に3種類に分けられます。
●ガーゼ製
花粉などをカットする力は他のものに比べて劣りますが、保湿力が高くのどを乾燥から守ることができます。
●ポリウレタン製
柔らかく隙間ができにくいので、花粉対策に効果的です。
●不織布製
もっとも多く販売されているのが、この不織布製マスク。使い捨てで価格も安く、高いフィルター性能を備えているのが特徴です。PM2.5、ウイルス飛沫、バクテリアなどをほとんど通さないフィルターが使われているんだそうですよ。
マスクのQ&A
マスクの気になる疑問について、水野医師が回答してくださいました。
●不織布製マスクの使い回しは?
不織布製のマスクを使い回すのはNG!長く付けるほどウイルスの付着も増えるため、長くても1日ごとにつけ変えるのがオススメとのことです。
●不織布製マスクは消毒すれば良い?
不織布製のマスクを消毒するのはNG!使い捨て用に作られているため、消毒するとそもそものマスクのフィルター機能を損なうことになります。
●手作りマスクは大丈夫?
手作りマスクは、咳エチケットなど自分が細菌をばらまかないようにするためには効果的。飛沫を吸い込むのを防ぐ効果は市販のものよりは劣るとのことです。
●マスクが手に入らない場合は?
ハンカチやタオル、袖口などで口や鼻を覆うと「壁」の役割をしてくれるのでオススメとのことです。
まとめ
今回は、あさイチ(あさいち)で放送されたマスクの新常識についてご紹介しました。
参考こちらの記事もオススメです。
今は本当にマスクがどこも売り切れ状態ですよね。私はだいぶ前に買っておいたマスクの在庫がまだ残っているのでそれを使っていますが、無くなったらどうしようと思っています。しかし、上記のおすすめ記事でもご紹介したものなどマスクを手作りするやり方が色々なところで紹介されているので、どうしても必要になった時は自分で手作りするしかないかなと思っています。
ただ、何でもかんでも鼻と口を覆えば良いというものでもないですよね。そもそものマスクの役割や正しい使い方などを知っておくことが前提として大切なのだと思います。今は世界的に大混乱状態で不安が募る毎日ですが、デマ情報に惑わされず、正しい情報にアンテナをはって自分で自分を守っていかないといけないなと最近強く思っています。
みなさんも今回の内容をぜひ参考にしてくださいね☆