2018年11月6日のテレビ朝日系列「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で放送された、認知症の予防改善法『歌いながら手拍子』についてご紹介します。教えてくれたのは、岡山大学病院の阿部康二先生。
世界中の認知症予防法の中から、今年日本の学界が効果を認めた予防改善法が楽器の演奏。
それと同じ効果が簡単に得られる方法をまとめます。
楽器演奏が認知症を予防改善する
認知症は年々増え続けており、現在国内の認知症患者は530万人。
85歳以上では、約5割が該当します。
しかし、今年9月に行われた認知症予防学会において、楽器の演奏が認知症の予防改善に効果的であることが認められました。
では、なぜ楽器の演奏が認知症に効果的なのでしょうか?
楽器の演奏には、耳や目から入る情報を処理しながら音楽の全体を把握し、適切なタイミングで手足を動かすという複数作業を同時に行うことが必要です。
そのため、脳全体が活性化して認知機能を維持する効果があると考えられているのです。
より難しい楽器の方が好ましいですが、簡単な楽器でも効果はあります。
ジャズトリオで検証
ギネスも認めた、世界最高齢のジャズトリオ「ゴールデンシニアトリオ」。
平均年齢86歳、3人合わせて257歳という、ジャズの大ベテランの方々です。
楽器の演奏歴が60年を超えるこの方々の認知機能を検証したところ、実年齢より若いという結果が出ました。
歌いながら手拍子すれば楽器演奏と同じ効果が期待!
楽器を演奏することが脳の活性に効果的なことは分かりましたが、なかなか楽器を演奏するのは難しいですよね。
しかし、阿部先生が、楽器なしでも同等の効果が得られる方法を教えてくれました。
その方法とは、歌いながら手拍子すること。
歌うだけでも脳は活性化しますが、それは言語を処理する部分を中心にした一部で、運動を制御する部分などは活性化しません。
しかし、曲に合わせて手拍子(動作)をすることで、脳の様々な部分が活性化します。
ポイントは、音楽に合わせて動作すること。
ジャンルはどんな曲でもOKです。
普段聞いている曲よりも少し難しい曲にしたり、手拍子を複雑にすればより効果がUPします。
まとめ
今回は、認知症を予防改善する方法についてご紹介しました。
ポイントをまとめると
- 楽器演奏は、脳を活性化し認知症の予防改善に効果的
- 歌いながら手拍子すれば、楽器演奏と同じ効果が期待できる
- 手拍子は音楽に合わせて行うようにし、曲は普段聞いているものよりも難しいものをチョイスする
是非参考にしてみてくださいね。