2018年8月21日「林修の今でしょ!講座」で放送された、トマトの健康パワーについてご紹介します。トマトの栄養素と言えばリコピンが有名ですが、実は他にも新たな栄養素があることが分かりました!
そこで今回は、トマトの健康効果や、リコピンの吸収率をアップする調理法・レシピ、食べるタイミングなど、名医が教えてくれたトマトの新常識をまとめています。
トマトの2大栄養素
トマトには、2大栄養素が含まれています。
- リコピン
- エスクレオサイドA
リコピンは聞き慣れた方も多いかもしれませんが、エスクレオサイドAは新たに発見された栄養素で、トマトにしか含まれていません。
それぞれの健康パワーについてご紹介していきますね。
リコピンは血管を老けさせない!
私たちの体内の血管は、紫外線やストレス、加齢などが原因で酸化し老化していきます。
リコピンには酸化を防ぐ抗酸化作用があるため、血管を若々しく保ち動脈硬化を防いでくれます。
さらに、血管の詰まりを防ぐ善玉コレステロールを増やす働きもあります。
実際、健康長寿の方はトマトをよく食べているということも分かっています。
リコピンはトマトの皮に多く含まれる
リコピンはトマトの果肉にも含まれますが、皮に最も多く含まれます。
そのため、トマトを選ぶときは色が赤いものを選ぶのがオススメです。
トマトは朝食に食べると効果的
リコピンは、朝と夜で吸収率が変わります。
朝の吸収率は、夜の2倍以上!!
朝は空腹状態になっているため、栄養素の吸収率がアップすると考えられます。
尚、1日の中で昼はリコピンが1番吸収されないようです。
リコピンを効率良く摂取するには、加熱する
トマトを加熱することで、水分がとんで栄養素が凝縮され、リコピンの吸収率がアップします。
トマト+オリーブオイルでリコピン吸収率UP
リコピンは油でより分解される脂溶性物質のため、オリーブオイル(油)と一緒に食べるとリコピンをより吸収することができます。
トマトにそのままかけても良いですし、オリーブオイルと一緒に加熱すればさらに吸収率が高まって効果的ですよね!
最強レシピ「トマトとイカの丸焼き炒め」の作り方
にんにくや玉ねぎもリコピンの吸収率を高めてくれます。
このレシピは、トマト・オリーブオイル・にんにく・玉ねぎを使った最強レシピです。
- フライパンにオリーブオイルをひき、人参・玉ねぎ・エリンギ・いんげん・パプリカの順に加えて炒めます。
- 全体に火が通ったら、イカ(丸ごと)・トマト・にんにく・オリーブオイルを加え、蓋をしてイカに火が通るまで7~8分程加熱します。
- 仕上げに、塩・こしょうで味を整え、イカを食べやすい大きさに切って器に盛れば完成です!
野菜ソムリエおすすめレシピ「トマト入りスクランブルエッグ」
野菜ソムリエが教えてくれた、リコピンの吸収率を高める朝食にぴったりなレシピです。
ドライトマトやトマトジュースでもOK
生のトマトが苦手な人は、ドライトマトやトマトジュース、ケチャップがオススメです。
どれもリコピンは壊れないので安心です。
リコピンの1日の摂取量
リコピンを1日にとる目安量は下記のとおり。
- トマトなら2個半
- トマトジュースならコップ1杯(160ml)
- ケチャップなら大さじ4杯ほど
続けやすい食べ方でリコピンを摂取してくださいね!!
エスクレドサイドAは動脈硬化を予防してくれる
エスクレオサイドAはトマトにしかない栄養素で、海外でも注目されています。
年齢とともに動脈硬化のリスクが高まりますが、エスクレオサイドAは血管内の脂肪を減らし、動脈硬化を予防してくれます。
動脈硬化が予防できれば、脳梗塞・心筋梗塞も防ぐことができます。
ミニトマトがオススメ
エスクレオサイドAを1日にとる量は、ミニトマトなら2~3個でOK!!
毎日食べるのがオススメです。
エスクレオサイドAは、トマト全体に含まれる
エスクレオサイドAは、リコピンと違って透明です。
目には見えないので今まで発見されませんでしたが、トマト全体に含まれることが研究で判明しました。
エスクレオサイドAは、熱に弱い
リコピンは加熱すると吸収率がアップしましたが、エスクレオサイドAは熱に弱く、加熱すると分解されてしまいます。
そのため、生のトマトを食べるのがオススメ。
生のトマトにオリーブオイルをかければ、リコピンの吸収率もアップしますよね!!
栄養学のプロおすすめレシピ「冷凍トマトのすりおろし素麺」
リコピンは加熱すると吸収率がアップする一方で、エスクレオサイドAは熱に弱い特徴がありましたよね。
そこで、この2つの栄養素を同時に効率良く摂れるレシピを栄養学のプロが教えてくれました。
冷凍トマトを丸ごと使った、夏にも嬉しいさっぱりしたレシピです。
冷凍トマトを使ったレシピは、別番組「ソレダメ」でも紹介されましたので併せてチェックしてみてくださいね☆
まとめ
今回は、トマトの健康パワーやオススメのレシピなどについてご紹介しました。
- リコピン
- エスクレオサイドA
この2つの栄養素をしっかり摂ることで、血管の老化や動脈硬化を防ぐことができますね!!
今回は出てきませんでしたが、トマトに含まれるGABAという栄養素は、高血圧予防に効果的です。
サバ缶と組み合わせたて、最強の心不全レシピとして別番組で紹介されていました。
トマトは美味しいだけでなく、色々な健康パワーがあるんですね。
皆さんも是非参考にしてみてくださいね。