2018年10月17日の日本テレビ系「世界一受けたい授業」で放送された、マインドコントロール詐欺の予防法をご紹介します!教えてくれたのは、立正大学心理学部教授の西田公昭先生。
詐欺師は、あの手この手で心理をついて騙そうとしますよね。
そこで、引っ掛かりやすい悪魔のフレーズなど、男女別の予防対策方法をご紹介していきます。
マインドコントロール詐欺は不安につけこむ!
詐欺の被害件数は年々増えており、特に今年は自然災害に便乗した義援金詐欺が増えているそうです。
「自分に限ってはそんな簡単に騙されない」と思っていても騙されてしまうのは、マインドコントロールが原因です。
今年、実際に80歳の女性をターゲットにしたマインドコントロール詐欺がありました。
知らない男性から「あなたは訴えられているので、訴訟を取り下げるためにはお金が必要」という電話がかかってきた後、弁護士を名乗る男性から再度電話がかかってきたのです。
これは、弁護士や医者といった社会的に信頼性の高いものを信じるハロー効果を利用した詐欺の手口。
この結果、女性は初めは不振に思っていたにも関わらず、キャッシュカード・暗証番号を知らない男性に渡してしまいました。
マインドコントロールは、何らかの不安につけこみます。
占いにハマる女性への手口
占いにハマる女性は、何らかの不安抱えているのでターゲットにされやすいと言います。
実際、スマホの占いサイトに500万円もの大金をつぎ込んでしまったという実例があります。
その詐欺の手口はこちら。
「無料の恋愛占い」というサイトで、名前と生年月日を入力するだけで有名な占い師による鑑定が2回無料で受けられるというもの。
実際入力してみると、その占い結果は当たっています。
しかし、実は有名占い師というのはウソで、その実態は詐欺師。
入力された名前・生年月日からSNS等で個人情報を調べ上げるなどをしているのです。
女性は2回の無料鑑定で占いを信じ込んでしまい、3回目以降は相談1回あたり1000円が課金されていき、次第に様々なものを購入させらました。
止めようと思っても、「今やめると良くない事が起きる」などと不安をあおってきます。
婚活女性への手口
実際にあった婚活女性へのマインドコントロール詐欺の手口です。
婚活パーティで出会い好意を持った男性から、マンション投資を勧められます。
しかし、急な話で女性は不安で困惑していると、「君の為を想って言ったのに」と不意にその男性から怒られます。
冷静に考えればおかしいことですが、女性は「この人とは本気で話せて分かり合える」と思い込んでしまい、マンション契約をしてしまったのです。
これは、不安を抱えている女性は、怒られると自分のことを本気で考えてくれると思ってしまう攪乱効果を利用した手口です。
就職活動中の男性への手口
就職活動中の男性は、内定が決まるか不安でいっぱいですよね。
そんな男子学生を狙うのが悪質セミナー。
初めは、自分の欠点をとことんけなされる辛い訓練があり、プライドをズタズタに傷つけられます。
しかしその後、「そのダメなところを一緒に改善していこう」などと言って高価な教材を買わせるのです。
さらには、「良いところに就職できれば教材の出費もすぐに取り戻せる」などと言って関連会社に入社させ、今度はその男性が学生をマインドコントロールする側になってしまうのです。
こうして悪質セミナーはどんどん広がっていきます。
ころりと騙される悪魔のフレーズ
誰でもころりと騙されてしまうという悪魔のフレーズとは、
「上司に半分肩代わりしてもらっている」
実際、息子と名乗る詐欺師からの電話でこのフレーズを言われた70代の男性は、初めはおかしいと思っていたにも関わらずすぐにお金を支払ってしまいました。
これは、
- 息子のために他人がお金を出している
- 迷惑をかけられない
という返報性の原理を利用した手口です。
マインドコントロールを予防する3か条
人間は、本質的に信じる仕組みを持っているのでマインドコントロール詐欺は誰にでも起こりうることです。
そのため、周りの忠告を効いて謙虚に対応することが大切です。
下記では、西田先生が教えてくれた最強の予防策「3か条」をご紹介します。
不吉なことを言う人には気をつけろ
不吉なこと言う人は、あなたの不安をあおろうとしてきます。
小遣いレベルを超えたら気をつけろ
金額が大きいものになってきたら要注意です。
支援者を非難したら気をつけろ
詐欺に騙されそうになっていると、家族や友人などの支援者が必死に止めようとしますよね。
しかし、詐欺師はその支援者を非難して関係性を壊し、2人だけの世界に閉じ込めようとします。
まとめ
今回は、マインドコントロール詐欺の予防法についてご紹介しました。
詐欺師はうまく人間の心理をついてくるので、騙されないよう自分を守ることが大切ですよね。
自分は騙されないと思っていても、決して油断はできないものです。
自分自身はもちろん大切な人を守るためにも、今回の内容を参考にしてくださいね。