2018年9月25日放送のテレビ朝日「林修の今でしょ!講座」で、玉ねぎの健康パワーが紹介されました!教えてくれたのは、北翔大学の名誉教授である西村弘行先生。
健康長寿の方がよく食べている玉ねぎには、血管若返りや脂肪燃焼効果などの効果があります。
長生きに繋がる栄養素や健康効果の詳細や、栄養をムダにしない調理法・切り方・保存法などをまとめています☆
玉ねぎの2大栄養素
玉ねぎには、体に良い栄養成分が2つ含まれています。
- ケルセチン:血管を硬くさせない
- アリシン様物質:血流改善に欠かせない
血管を硬くさせないケルセチン
玉ねぎに含まれるケルセチンは、悪玉コレステロールによって血管を硬くさせるのを防ぐ効果があります。
これにより、
・脳梗塞
・心筋梗塞
といった病気の予防効果が期待できます。
そもそも悪玉コレステロールは、活性酸素と結びつくとより有害な物質になります。
免疫細胞「マクロファージ」が破壊しようとして取り込みますが、そのあと粥状になって血管壁にへばりついてしまいます。
すると、動脈硬化の原因となり脳梗塞・心筋梗塞へと繋がるのです。
ケルセチンは、活性酸素を撃退する働きがあるため、マクロファージが血管壁にへばりつくのを防ぎ血流を改善します。
ケルセチンは、大腸がんの細胞も減らす
最新研究で、ケルセチンは大腸がんの細胞も減少させることが判明しました。
がん細胞を退治するだけでなく、がん細胞自ら死滅するように誘導する働きもあります。
血流を改善するアリシン様物質
アリシン様物質は、玉ねぎの辛味成分に含まれます。
血流を改善する働きのある「硫化プロペニル」の材料になるため、血流改善効果が期待できます。
玉ねぎの栄養を無駄にしない方法
血管に良い玉ねぎは、皮が白っぽいor褐色
血管に良い玉ねぎは、皮が褐色のもの。
血管に良いケルセチンがたっぷり含まれており、皮だけでなく中身にも含まれます。
ちなみに、ケルセチンは日光によって増えるため、玉ねぎの皮をむいて日光に当てるとケルセチンが1週間で約3.5倍も増えるというデータもあります。
尚、玉ねぎに含まれるケルセチンは、1年の中で秋が最も豊富に含まれています(春の玉ねぎよりも1.5~2倍)。
玉ねぎと一緒にとることでケルセチンを効率よくとれる調味料は?
玉ねぎとごま油を一緒にとることで、ケルセチンの吸収率をUPさせます。
ごま油に限らず、油の入っているドレッシングならOKです。
ケルセチンは熱にも強いため、油を使った加熱調理がオススメです。
油だけではなく、肉の脂との相性も抜群です。
血管に良い成分を引き出す玉ねぎの切り方は?
玉ねぎの繊維にそって縦に切ると、栄養を無駄にしてしまいます。
正しくは、繊維に対して垂直に切るようにします。
(みじん切りがベスト)
アリシン様物質は元々玉ねぎの中に入っているわけではなく、玉ねぎ内の含流アミノ酸と酵素が合体して生成されます。
そのため、細胞壁が壊すほど2つの成分が合体しやすくなるというわけです。
玉ねぎの正しい保存方法は?
切った後の玉ねぎは、ラップで包んで冷蔵庫で保存するのが正しい方法です。
血流改善効果をUPさせるために玉ねぎを切った後どうする?
玉ねぎを切った後常温で置いておくことで、血流改善効果をUPさせることができます。
常温で長く置いておくほどアリシン様物質は「硫化プロペニル」に変化し、血小板が集まり過ぎるのを抑えて血流を改善してくれます。
放置する時間は、切って2時間ほどがベスト。
同時に、辛味成分も無くなっていきます。
逆に水にさらしてしまうと、アリシン様物質が外へ流れ出てしまいます。
ハンバーグを作るとき、血流改善効果をより得るために玉ねぎをどのタイミングで混ぜる?
ハンバーグを作るとき、玉ねぎを先に炒めて肉に混ぜることで血流改善効果をより得ることができます。
アリシン様物質は、しっかり熱を加えることで血流を改善する「硫化プロペニル」にすばやく変化してくれるためです。
常温で2時間ほど放置しても「硫化プロペニル」に変化してくれますが、熱を加えた方が時短になるので嬉しいですよね。
少しでも長く熱を加えた方が効果的です。
1日の食べる目安量
玉ねぎの1日の食べる目安量は、1/2個です。
名医イチオシのレシピ「酢玉ねぎ」
名医イチオシの、血管を元気にする酢玉ねぎのレシピです。
まとめ
今回は、玉ねぎの健康パワーについてご紹介しました。
ポイントをまとめると・・・・・
- 玉ねぎの「ケルセチン」は血管が硬くなるのを防ぎ、油ととると吸収率がUPする
- 血流を改善する「アリシン様物質」を増やすために、は玉ねぎを垂直に切る
- 切った玉ねぎは水にさらさず、常温で2時間ほど放置すると血流改善効果UP
- 玉ねぎは、熱を加えると血流改善に良い物質に素早く変化する
皆さんも是非参考にしてみてくださいね。