2018年9月25日放送のテレビ朝日「林修の今でしょ!講座」で、キムチの健康パワーが紹介されました!教えてくれたのは、お茶の水健康長寿クリニックの院長である白澤卓二先生。
健康長寿の方がよく食べている発酵食品・キムチには、大腸を老けさせないなどの効果があります。
長生きに繋がる栄養や健康効果の詳細、名医オススメの食べ合わせなどをまとめています☆
キムチは長生きできる食材!
現在、女性の死因の第1位は大腸がん(男性は第3位)。
これは、食事が欧米化したことにより、高たんぱくで食物繊維が少ない食事が増え大腸環境が悪化したためと考えられます。
大腸が弱ると免疫力低下し、風邪や感染症にかかりやすくなります。
つまり、長生きをするためには大腸を健康にするのがポイントということですね。
今回取り上げられたキムチには、大腸を老けさせない効果があります!
キムチに含まれる乳酸菌は、ヨーグルトの乳酸菌よりも優れたパワーがあるんです(詳細は後でご説明します)!
その他、キムチには代謝を促進する働きもあり
・夏バテ予防
・疲労回復
にも効果的です。
ちなみに、日本では色々な漬物が生産されていますが、キムチはなんと19年連続1位。
私たちにとって身近な食材と言えますね。
健康長寿はキムチをどう食べている?
キムチが身近な茨城県に住んでいる健康長寿の方々が、キムチをどう食べているかを番組で調べたところ、様々な料理に活用していることが分かりました☆
・キムチのスープ
⇒えのき・しめじ・人参と一緒にキムチを具材に入れたスープです。最後にキムチをトッピングします。
・キムチチヂミ
⇒チヂミにキムチを入れて作ったものです。キムチが入っているので、味付けはしません。
・キムチ納豆
⇒納豆にキムチを混ぜるだけです。
・エビのキムチ春巻き
⇒春巻きの皮に大葉・生の海老・キムチをのせ、焦げないように低温の油で海老に火が通るまで揚げたものです。
・豚キムチ
・キムチ炒飯
キムチの乳酸菌は大腸を老けさせない!
キムチの乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やし大腸を老けさせない効果があります。
善玉菌というとヨーグルトを思い浮かべますが、善玉菌には
・動物性善玉菌
・植物性善玉菌
の2種類があり、ヨーグルトは動物性、キムチは植物性と分かれます。
実は、植物性乳酸菌の方が健康に効果的!
動物性乳酸菌は酸に弱く、胃酸などによってほどんとが死滅してしまいますが、植物性乳酸菌は酸に強く、大腸まで届きやすいためです。
大腸まで乳酸菌が届けば、悪玉菌と戦って善玉菌を増やしてくれるので腸内環境が改善するというわけですね。
ちなみに、私たちの腸内環境には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌が一定の割合で存在し、それぞれ下記のような特徴があります。
・善玉菌:体に良い働きをする
・悪玉菌:体に悪い働きをする
・日和見菌;善玉菌もしくは悪玉菌のうち、優勢な菌の方に味方をする
キムチを食べて善玉菌を増やせば、日和見菌も味方してくれます。
尚、理想的な腸内細菌の割合は、下記のとおりです。
善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7
キムチにすると野菜の乳酸菌が増える
野菜には乳酸菌はほぼ含まれませんが、キムチにすることで爆発的に増えます。
例えば、白菜キムチの場合、
・浸ける前の白菜:ほぼゼロ
・キムチ1g:1億個
全然違いますよね。
キムチの乳酸菌をより効率良く摂るには?
買ってすぐ食べるor賞味期限近くのものを食べる
賞味期限近くのキムチの方が、買ってすぐのものより乳酸菌が多く含まれます。
乳酸菌は賞味期限まで増え続けますが、情味期限を過ぎるとエサが無くなり徐々に減っていきます。
キムチを食べるタイミングは、朝or夜
乳酸菌を効率良くとるには、キムチを夜食べるのが効果的。
昼間は腸内の運動が活発なため乳酸菌はすぐに排出されてしまいますが、夜は睡眠などで腸内の働きが低下しており、乳酸菌が長く滞在しやすいためです。
1日に食べる目安は?
キムチは、1日約50gとることで健康効果が期待できます。
より生きた乳酸菌をとれるのは、そのままorキムチ鍋
キムチはそのまま食べることで、より生きた乳酸菌をとることができます。
乳酸菌は熱に弱く、加熱すると死んでしまうためです。
40℃:増殖しやすい
60℃:30分ほどで死滅
100℃:数秒で死滅
ただし、乳酸菌が死んでしまったとしても、善玉菌のエサとなって善玉菌を増やす効果はあります。
キムチ鍋にオススメの具材は?
キムチ鍋にオススメの具材は、きのこ。
きのこには食物繊維が豊富に含まれているため、善玉菌のエサとなります。
最新研究で発見された、キムチの最強乳酸菌
最新研究で、キムチには最強の乳酸菌が含まれることも判明しました。
その乳酸菌の名前は、ラクトバチルス・サケイHS-1。
この乳酸菌は免疫を活性化してくれ、その力はビフィズス菌のなんと100倍!
そもそも、免疫細胞の約7割は腸内環境に存在し、腸内環境の乱れが免疫力の低下を招きます。
「ラクトバチルス・サケイHS-1」はビフィズス菌の100分の1の量で同等の免疫力を高める効果が期待できるため、最強の乳酸菌と言われるわけですね。
熱に弱い性質はありますが、たとえ死んでしまっても免疫力を活性化させる力が期待できます。
焼肉×キムチの正しい食べ方
焼肉の時、より胃に良い効果が期待できるのはカクテキorオイキムチ
焼肉を食べるとき、カクテキを一緒に食べることで、大根の辛み成分が胃の中のピロリ菌を減らし、胃潰瘍・胃がんの予防効果が期待できます。
オイキムチ(きゅうりのカリウム)には血圧を低下させる作用があるので、血圧が心配な方はオイキムチがオススメです。
キムチと相性の良い肉は、豚肉
豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれており、キムチのにんにくに含まれる「アリシン」と結合してよりビタミンB1の吸収率がアップします。
名医オススメのキムチの食べ合わせBEST3
第3位:チーズ
キムチに不足しているカルシウム・タンパク質をチーズが補ってくれ、バランスの良い食事をすることができます。
名医おすすめ簡単レシピ「サバとキムチのチーズ焼き」
作り方は、サバの缶詰にチーズ・キムチをのせ、トースターでこんがり焼けば完成!
第2位:海苔
海苔には、乳酸菌のエサとなる水溶性食物繊維が豊富に含まれているため、より乳酸菌の働きを活性化してくれます。
名医オススメ簡単レシピ「海苔キムチ茶漬け」
作り方は、お茶漬けにキムチをのせ、海苔をトッピングすれば完成!
第1位:納豆
納豆に含まれるオリゴ糖は。乳酸菌のエサになります。
納豆にはナットウキナーゼも含まれており、血栓を溶かして心筋梗塞・脳卒中・動脈硬化の予防に効果的です。
キムチのにんにくの臭い成分も、血栓を作りにくくする効果が期待できます。
名医オススメ簡単レシピ「納豆キムチパスタ」
作り方は、茹でたパスタに納豆・キムチを和えるだけで完成!
まとめ
今回は、キムチの健康パワーについてご紹介しました。
キムチに含まれる乳酸菌は大腸を老けさせない働きがあり、これが長生きの秘訣になるんですね。
浸ける野菜によって健康効果も違うので、色々な野菜のキムチを食べたいですね。
皆さんも是非参考にしてみてくださいね。