2018年6月11日放送「ヒルナンデス!」で放送された、話題本『その調理、9割の栄養捨ててます』の栄養を無駄にしない調理方法、食べ方についてご紹介します。ブロッコリー、きゅうり、卵、人参、納豆といった普段から食べる食材の、栄養を最大限に摂取する調理法や食べ方です。
切り方、茹で方、食べ方などを少し変えることで、体に届ける栄養素を増やすことができます。
話題本「その調理、9割の栄養捨ててます!」とは?
今主婦の間で話題になっている本「その調理、9割の栄養捨ててます!」は、東京慈恵医科大学附属病院 栄養部の著書です。
(モバイル端末における高速表示「AMPページ」でご覧になっている方は、下記画像がぼやける場合がございます)
病院食レシピの先駆けである東京慈恵医科大学の監修のもと、最新のエビデンスに基づく、目からウロコの「食べ方の新常識」が詰まっています。
例えば・・・・・・・
●損をしない切り方のコツ
●最大8倍以上お得!栄養素を失わない加熱の法則
●食材を劣化させない保存テク
●スープに調味料、オイル 食べ方で栄養値が変わる絶対条件
など。
茹で方、焼き方、切り方、保存方法などを少し変えるだけで、摂取できる栄養素を大幅にアップさせるとができる、今すぐできる食べ方のコツです。
シリーズ化して番組で紹介されています。
ブロッコリーの正しい調理法
ブロッコリーは食物繊維・ビタミンCなどが豊富に含まれており、特にビタミンCはレモンの1.2倍も含まれています。
しかし、サラダにする時などブロッコリーをお湯で茹でると、ビタミンCがお湯に流れ出てしまい、生の状態に比べて6割も減ってしまいます。
電子レンジや蒸し器を使えば、ビタミンCはほぼ失われません。
卵の正しい調理法
卵は目玉焼きにすると、含まれているビタミンDを4割も無駄にしてしまいます。
ビタミンDは骨を強くする効果が期待でき、卵や魚介類など摂れる食材が限られているため、貴重な栄養素です。
最もビタミンDが摂れる卵の食べ方は、半熟卵。
ビタミンDは高温で加熱すると減少してしまうため、生卵か半熟卵がオススメですが、体内への吸収率を考えると、半熟卵の方がオススメです。
納豆の正しい調理法
納豆を熱々のごはんにかけると、血液をサラサラにする効果のある酵素(ナットウキナーゼ)が6割も死滅してしまいます。
実は、ナットウキナーゼは50℃以上で活性が鈍くなり、70℃でほぼ働きを失ってしまうのです。
炊きたてのご飯は約80℃もあるため、茶碗によそってから3分ほどたったご飯にかけるのがオススメ。
また、アルギニン(脂肪の代謝や成長ホルモンを促す栄養素)とナットウキナーゼは睡眠中に作用するため、夜に食べるのがベストです。
栄養満点レシピ「オニオンとアボカドの納豆丼」
納豆と相性抜群の玉ねぎ・アボカドを使ったレシピで、下記記事内で作り方・効果をまとめています。
人参の正しい調理法
人参には体内でビタミンAに変わる栄養素「βカロテン」が含まれており、免疫力を高める効果が期待できますが、生で食べてもほぼ吸収されず9割も無駄にしてしまいます。
そのため、βカロテンを最も効果的に摂るためには、油で炒めるのがオススメ!
ビタミンAは油に溶けるため、油と調理することで体内に吸収されやすくなります。
煮たり蒸したりしても、生で食べるよりはβカロテンの吸収率は上がりますが、やはり油と一緒に摂るのがオススメです。
栄養満点レシピ「人参のカレーきんぴら」
人参のβカロテンと相性の良いカレー粉を使ったレシピで、下記記事内で作り方・効果をまとめています。
きゅうりの正しい調理法
きゅうりに含まれるビタミンB1(豚肉などに多く含まれている)は、疲労回復効果が期待できますが、きゅうりをぬか漬けにすることでビタミンB1が8倍にもなります。
実は、きゅうりそのものには栄養はほとんどありませんが、ぬか漬けにすることで、ぬかの栄養成分をきゅうりが吸収してくれます。
さらに、むくみ解消が期待できるカリウム・ビタミンKも3倍になると共に、ぬかの乳酸菌が腸内環境を整えてくれます。
まとめ
今回は、話題の本から学ぶ「栄養を捨てない調理方法」についてご紹介しました。
栄養を考えて食材を選んでも、調理や保存の段階でせっかくの栄養を捨ててしまっては勿体ないですよね!
知っているのと知らないのとでは大きな差が出ます。
皆さんも是非参考にしてみてくださいね。