2018年4月3日放送「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で、心筋梗塞のリスクを上げる心臓老化物質の新原因・心臓老化たんぱく質と、それを減少させる名医オススメの予防法・のびのやり方が紹介されました。心不全による突然死を防ぐためにも必見です。
心臓の老化とは?
元気な心臓は、収縮と拡張を繰り返しながら大きく動き、血液を全身に送り出して生命を維持します。
しかし、加齢により心機能が低下すると、その動きは鈍くなって拡張・収縮の動きが小さくなり、全身に十分な血液が送れなくなってしまいます。
これが、ずぱり「心臓の老化」!!
心臓が老化すると、心不全などによる突然死のリスクに繋がります。
心臓の老化の新原因は、心臓老化物質の増加
心臓を老化させる原因は高血圧・高コレステロールが常識でしたが、近年、心臓の老化を進める新たな危険因子「心臓老化物質」が注目されているとのこと。
この心臓老化物質は誰の身体の中にも存在する物質ですが、何らかの原因で過剰に分泌されると、心臓の筋肉に悪影響を及ぼし重要なポンプ機能の低下を引き起こします。
心臓老化物質の正体とは?
心臓の老化を進める「心臓老化物質」の正体は、たんぱく質の一種。
たんぱく質といえば肉や魚に含まれる栄養素ですが、食事で摂取したたんぱく質は体内で分解され、別のたんぱく質をたくさん産生します。心臓の老化を進めるたんぱく質も、体内で作られるものの1つです。
体内には約10万種類のたんぱく質が存在しており、代表的なものに、
・ヘモグロビン(血液中を移動して全身に酸素を運ぶ)
・インスリン(血糖のコントロールをしているホルモン)
・コラーゲン(皮膚や骨・血管などを構成する)
があります。
心臓の老化を進めるたんぱく質は「アンジオポエチンL2」と呼ばれ、通常は心臓の細胞から分泌され細胞の状態を維持する役割を持っていますが、増えすぎると心臓の筋肉に障害を与え心機能を低下させてしまいます。
この「アンジオポエチンL2」は、実は心臓だけでなく全身の細胞から分泌されており、過剰に分泌されると、心臓の老化の他に動脈硬化・しわ・がんの発生リスクも上げることが判明しています。
「心臓老化たんぱく質」が増える原因とは?
心臓老化たんぱく質が増える原因の1つは加齢ですが、最大の原因は「心臓にまとわりつく脂肪」。
実は、脂肪細胞からも多くの心臓老化たんぱく質が分泌されるため、心臓周囲脂肪が多いほど心臓機能の低下を引き起こすと言います。
そして、脂肪がたまる原因は、食生活の乱れ・運動習慣が無いことの他に「座る時間が長いこと」が挙げられるとのこと。
長く座る生活習慣を長く続けることで、心臓などの臓器に脂肪が蓄積してしまうんですね。以前より体重が増えた人は、心臓周囲脂肪が多い可能性があるため要注意です。
「心臓老化たんぱく質」を減らす方法
名医が教えてくれた、心臓老化たんぱく質を減らす簡単な方法は下記2つ!
- 1時間に1回立つ
- 立った時にのびをする
約1時間に1度立ち上がるだけでも消費カロリーが増え、心臓周囲脂肪を減らすことができるそうですが、同時に「のび」をして筋肉を伸ばすことで、「アンジオポエチンL2」の産生を抑えることができるそうですよ☆
「のび」のやり方
①30分~1時間に1回は、立ち上がるようにします。
②立ち上がった時にのびをすればOK!
このとき、お腹の筋肉が伸びるように腕は真上に上げるのがポイント!
まとめ
今回のテーマは、心臓を老化させる新原因&予防法についてでした。
健康体をキープしているつもりでも、いきなり心不全に陥る可能性は決してゼロではありません。
長生きするためにも、是非今回の内容を参考にしてみてくださいね。