2019年4月25日のテレビ東京系列「主治医が見つかる診療所」で放送された、肺年齢が若返る呼吸のやり方についてご紹介します。教えてくれたのは、呼吸器外科の奥仲哲弥医師。今回のテーマは呼吸!正しい方法で行えば、免疫力・代謝のアップや、肩こり・冷え性を改善することができます!多くの人が間違っている深呼吸の落とし穴や、わずか10秒で肺を若返らせる方法などについてまとめました☆
肺を若返らせるためには1秒量を上げる
肺の健康チェックをするための方法として、肺活量が思い浮かびますよね。しかし、肺活量が基準値以上でも肺年齢が実年齢より老けているという人が多くなっているんです!
これは、息を正しく吐けていないため。
息を正しく吐けている人は自然に多くの息を吸い込むことができ深い呼吸ができます。しかし、正しく吐けていないと浅い呼吸になり酸素をうまく取り込めず、肺の中の一部の空気しか交換できないのです。
そのため肺年齢が老けて、すぐに疲れやすくなったり肩こり・冷え性などの原因になってしまいます。
息を正しく吐くためには、1秒量を上げることが大切!!
1秒量とは大きく息を吸い込んで一気に吐き出す際、1秒間で吐き出せる空気量のこと。この1秒量が少ないと息を正しく吐けておらず浅い呼吸になっている証拠です。
1秒量を上げることができれば肺年齢を若返らせることができ、
- 肩こり改善
- 冷え性改善
- 免疫力アップ
- 血流アップ
- 代謝アップ
といった様な効果が得られます☆
正しい深呼吸のやり方
深呼吸をするときに、大きく息を吸ってから吐く人も多いですよね。しかし、これは間違い!!
正しい深呼吸は、息を全て吐き出してから吸います。
無理やり吸った空気は全部吐ききれないので肺の空気の一部しか交換できません。しかし、空気を吐ききれば意識をしなくても自然に空気がたくさん入るため、肺の空気を全て入れ替えることができるのです。
1秒量を上げて肺年齢を若返らせるには、呼吸筋を鍛える
呼吸筋とは、肺の周りにある20種類以上の筋肉のことで、肺が縮んだり膨らんだりする動きをサポートしてくれています。
中でも肺年齢の若返りに重要な筋肉は、下記2つ!!
- 横隔膜
- 肋間筋
横隔膜
みぞおち付近にある筋肉で、上下することで肺が伸縮して呼吸ができるようになります。しかし加齢や運動不足によって硬くなるため、柔軟になるようにほぐすのが若返らせるポイントです!
肋間筋
肋骨と肋骨の間の筋肉で、息を吐くときに使います。加齢と共に硬くなって肋骨の間が狭くなってしまうため、柔らかくしいて自由度を広げるのがポイントです!
横隔膜を柔らかくする呼吸方法「よこ笛呼吸」
やり方
1、口を横に広げて薄く開く。
よこ笛を吹くときのような口の形にする!
2、10~15秒かけて息を吐き出し、吐き切ったと感じてからさらに息を吐きながら上半身を前に倒す。
3、口を閉じ、鼻から5秒かけて息を吸う。
肺年齢の若返りに効果的で、代謝がアップし痩せやすい体にもなります!普段の生活の中で積極的に取り入れるようにしましょう!
肋間筋を柔らかくする呼吸方法「脇腹ストレッチ」
やり方
1、背筋を伸ばして座る。
2、片手を頭におき、反対側の手を腰におく。
3、息を吐きながら、手を上げた方の脇をゆっくり伸ばすように上半身を横に倒す。
肋骨と肋骨の間が広がっているのを意識して行う!
4、息を吸いながらゆっくり体を戻す。
5、反対側も同様に行う。
より効果を上げるためには、手順2のところを「片手を頭におき、もう片方の手で反対側の肩甲骨の下のあたりをグリグリと押してほぐす」に代える!普段の生活の中で積極的に取り入れるようにしましょう!
鼻歌呼吸法も肺年齢を若返らせるのに効果的
鼻歌は口よりも狭い鼻の穴から息を出すため、横隔膜をより使います!そのため効率良く横隔膜が鍛えられるんですね。
さらに、鼻歌を歌うと肺に圧力がかかるので気道が広がって呼吸も楽になります☆
やり方
1、息を全て吐き切って自然に吸う。
2、「海」の歌を一息でなるべく長く鼻歌でうたう。
「海は広いな大きいな」まで歌い切るのが目標です!
継続的に行えば息が正しく吐けるようになり肺年齢の若返りに効果的です!
奥仲哲弥先生の著書
今回教えくれた奥仲哲弥先生の著書はこちらです☆
まとめ
今回は、肺の専門医が教えてくれた正しい呼吸方法についてご紹介しました。
無意識に行っている呼吸ですが、体に必要不可欠な酸素を取り込むとても大切なこと!!呼吸を正しく行うことで、様々な健康効果やダイエット効果も期待できます。
是非参考にしてみてくださいね☆