2019年3月2日の日本テレビ系列「世界一受けたい授業」で放送された、パニック障害についてご紹介します。20代~30代に多いパニック障害。その原因と克服法のほか、発作が起きやすい場所やパニック障害予備軍チェックなどについてまとめました。
パニック障害とは?
パニック障害は、芸能界でも釈由美子さんやIKKOさん、大場久美子さんなどが経験されたという今注目を集めている症状。
突然、
- 激しい動機
- 息苦しさ
- めまい
- 震え
といったパニック症状が頻繁に起きてしまうものです。
発症するのは20代が最も多く、次に30代が多くなっています。男女比でみると、男性よりも女性の方が多くなっています。
100人中2~3人の人がパニック障害になっており、5歳以下でも発症したというデータもあります。
原因
パニック障害の原因は心の弱さが問題と思われがちですが、実は脳の誤作動。
感情をコントロールする神経伝達物質のバランス異常が原因なのです。
突然動機がするので心臓の病気と勘違いし、気づくまでに時間がかかってしまうこともあります。
パニック発作が起こりやすい場所は?
パニック発作が起こりやすいのは、電車内やバスなど逃げ場のない場所。
「今発作が起きたらどうしよう」という不安が引き金となり、発症してしまうのです。
その他、美容院や歯医者さんなど一定時間同じ場所にいなければならない場合や、人目から逃げられない場所でもパニック発作が起きやすくなります。
営業マンと小説家、どっちが重症化しやすい?
営業マンは色々な場所に出向くことでリハビリとなり、パニック障害を克服できる可能性があります。
一方、小説家は行動範囲が狭く重症化しやすいそうです。
パニック障害予備軍チェック
下記項目をチェックし、3つ以上当てはまるとパニック障害予備軍の可能性があります。
・プレッシャーを感じる
・仕事や家事をしすぎ
・最近寝不足だ
・コーヒーを1日6杯以上飲む
・頻繁に飲酒や喫煙をする
特に、プレッシャーなどの強いストレスは要注意!!
脳内の神経伝達物質のバランス異常を起こしやすくなります。
パニック障害の克服法
パニック障害を予防するには、毎日の生活が大事。
ストレスを感じやすい環境をなるべく避け、働き過ぎや寝不足などの生活習慣を改善するようにします。
パニック障害は誰でもなる可能性があるため、発症した時は恥ずかしがらず早めに精神科や診療内科を受診するのがオススメです。
下記では、パニック障害を克服された芸能人の方がどうやって克服されたかの経験談を話してくれましたのでご紹介します。
お笑い芸人・中川家の剛さん
ある時突然パニック障害を発症し、舞台にも立てなくなってしま中川家の剛さん。
周りからは「気持ちの問題」「さぼっている」などと言われ辛い気持ちになったそうです。
しかし、弟の礼二さんがあえて人目の多い場所や舞台に連れ出すなどサポートし続けた結果、克服されました。
先生曰く、これは曝露療法といって不安な場所にあえて行くことで恐怖を拭い去る、効果的な治療法とのことです。
安西ひろこさん
パニック障害によって8年間も芸能活動を休止し、家にこもってばかりだったという安西ひろこさん。
周りからは「何がそんなにつらいの?」と質問され、それがとても辛かったそうです。
そんな時、仲の良かったおばさんが積極的に外に連れ出してくれ、毎日散歩やガーデニングなどを一緒にするうちに克服することができたそうです。
おばさんの優しさ・温かさが大きかったようです。
大場久美子さん
39歳で発症して以降、4年間も病名が分からず苦しんでいたという大場久美子さん。
パニック障害だと病名が分かったとき、「病気だから治せばいいんだ」と想い前向きに克服に取り組んだとのこと。
パニック障害は体に問題があるわけではなく脳の誤作動が原因なので、改善することはもちろん可能。
大場さんは、外出する際には必ずメッセージカードを持参し、苦しくて声が出ない時に気持ちを伝えられるようにされました。
安心アイテムを毎日持つことで徐々に自信がつき、8年間悩んだパニック障害を克服されました。
IKKOさん
39歳のときにパニック障害を発症し、血圧が200を超えて即入院した経験があるというIKKOさん。
心療内科の先生から「大丈夫」と書いた紙をもらい、毎日持ち歩いていたそうです。
持っていると心が落ち着き、克服に繋がったようです。
まとめ
今回は、パニック障害についてご紹介しました。
最近芸能人でもパニック障害を告白する人が出てきており、注目されていますよね。
心の弱さが要因と思われがちですが、実は脳の誤作動が原因。
克服しようと自分自身であえて人目の多い場所に行く曝露療法も出てきましたが、個人的には周りのサポートがやはり大切ではないかなと思います。
辛いときに、気持ちを理解して寄り添ってくれる人がいればとても心強いですよね。
なかなか他人には理解されにくい病気なだけに、この病気のことを知る人が増えればと思います。
是非参考にしてみてくださいね。