2019年2月3日のTBS系列「林先生が驚く初耳学」の白熱教室では、親と先生の9割が『学校が不自由』というデータを紹介!!
小中学校の6割の先生が過労死ラインを越えているという現実の中、学校の不自由さを生み出す原因について熱弁してくれたのでまとめます☆
親と先生の9割が「学校が不自由」と回答
先月、AERAという雑誌で「親と先生682人の本音」という特集が紹介されました。
その中で、親と先生の計682人の9割が「学校が不自由」と回答したという衝撃のデータを発表!!
実際、AERAが取材した中で出てきた声が紹介されましたので下記に記載します。
●子どもに夏休みの学習習慣をつけて欲しいと要望したら、プールが自習教室になった。
●親がレース結果にクレームを言ったため、運動会で特定の子どもの徒競走だけやり直しになった。
●自分の子どもが気に入っている子と同じクラスになるため、先生に頼んでいる。
上記の内容をみると、親の要望で子どもの成績が上がったり、授業内容が変わったり、クラス編成に影響を与えたり・・・・という現実が見えてきますよね。
これらは明かに「親の過干渉」であり、先生も対応せざるを得なくなっているという状況が分かります。
もちろん上記の事例は極端なケースではあるものの、実際に現実で起きているということも事実です。
日本の小中学校の先生は世界一忙しい
林先生曰く、日本の小中学校の先生たちは世界一忙しいとのこと。
実際、小中学校の教員の平均労働時間はなんと1日約13時間!!
これは、日本のビジネスマンの平均よりも4時間長い労働時間となっています。
小学校の3割、中学校の6割の先生が、過労死ラインを越えて働いているのです。
ではなぜこんなにも先生たちは忙しいのでしょうか??
その理由として考えられるのは・・・・
●部活動の指導
●小学校における全教科の指導
●親の過干渉への対応
など。
雑誌AERAの中では、教師の夫が部活動で忙しくて帰ってこない「部活未亡人」という言葉も紹介されているそうです。
定額で働かされ放題の実情
労働時間が長ければそれ相応の給料をもらっているはず・・・と考えますが、実は違うのです。
先生たちに関しては、一般企業では考えられない状況が法律によって定められているんです。
それは、1972年に施工された給特法によるもの。
「月額給料の4%相当を支給する代わりに、時間外勤務・休日勤務手当などの支給は行わない」
と定められています。
つまり、部活動の指導や残業などは無給で働かないといけないわけですね。
いくら働いても、給料は一定。
これについて林先生は、「定額働かせ放題を招いている」と指摘されていました。
一般企業でいえば、まさにブラック企業ですよね!
給特法は残業時間が週に2時間ほどだった1966年のデータをもとに決められた制度のため、現代の状況とのギャップが生じているわけです。
この厳しい労働環境に自治体を訴える先生も出てきているそうですが、多くの先生たちは学校がブラック企業であることにそもそも気づいていないという現実も。
なぜなら、指導科目が多く、部活動もあり、親の要望にも応えなくてはいけない・・・
さらには、SNS拡散を狙ったトラブルなども最近は出てきているので、先生たちは日々の業務で精一杯で、問題点に目を向ける余裕がないわけです。
授業のありかたを変えるべき
林先生は、今の小中学校のありかたについて「授業のありかたを変えるべき」と熱弁!!
今の小学校では全科目教えているため、先生たちにとっては負担が大きいのです。
私も子どもの頃は何気なく授業を聞いていましたが、先生たちは当然授業の準備を陰でしているわけで、時間もかかりますよね。
そこで林先生が提案したのは、映像を使った授業!!
教えることの得意な先生が、授業をビデオにとって生徒たちに見せるというものです。
授業内容も、生徒のレベルに合わせて何パターンか用意する。
今やタブレットを使った授業も当たり前のように行われているため、映像を見て学ぶ授業にも子どもたちは抵抗なく対応できそうですよね。
もしこのような授業形式へ変われば、先生の労働時間が大幅に改善されるはずです。
もちろん子どもたちへのフォローは色々と必要になってくると思いますが、個人的には賛成です。
子どもの未来を作る大事な役割を担う教師が長時間労働で心身共に疲れ果てていては、最終的には子どもたちのためにもならないのではと思います。
ITが普及してどんどん時代が進化する今、昭和の時代の面影を感じる制度も見直すべきではないでしょうか。
まとめ
今回は、日本の小中学校の現実問題として起きている「学校の不自由さ」についてご紹介しました。
私の友人にも中学校の教師をしている子がいますが、とにかく毎日忙しそうです。
業務量が多いにも関わらず給料は一定(残業代なし)なので、モチベーションにも大きく関わってきているようでした。
学校という場は、子どもたちの人生に大きく影響するのでとても大切ですよね。
その学びの場をいかに良くしていくかは、先生たちだけの問題では決してないような気がします。
今回の番組内容を見て、個人的にとても考えさせられました、
みなさんも是非参考にしてみてくださいね☆