2019年1月29日のテレビ朝日系列「林修の今でしょ!講座」で放送された、イチゴの健康パワーについてご紹介します。教えてくれたのは、金沢大学名誉教授の太田富久先生。
いちごに含まれるビタミンCは、突然死の原因となる冬バテ予防に効果的!
そこで、気になる栄養効果や、おすすめレシピ、甘いいちごの見分け方などをまとめます☆
冬バテ対策に効果的!
冬バテとは?
「夏バテ」という言葉はよく聞きますが、実は「冬バテ」という言葉もあります。
夏バテの症状としては、
・食欲低下
・体がだるい
といった特徴がありますが、冬バテの症状としては
・免疫力の低下
・血管や循環器の働きが弱る
といった特徴があり、突然死を招く危険性もあるため要注意です。
冬バテは、ビタミンが不足することで引き起こされます。
冬は体を温めるためにビタミンB1・ビタミンCを大量に使うため、不足しがちなのです。
いちごのビタミンCが冬バテ対策に!
いちごに含まれるビタミンCは、果物の中でもトップクラス!!
みかんと比較すると、100gあたりみかんの約2倍も含まれます。
さらに、そのまま食べられので手軽さからも「冬バテ対策」として名医イチオシの食材♪
ビタミンCが不足すると血管や臓器の働きが悪くなり老化が進みやすくなりますが、ビタミンCは体内で作ることができないため、食事など外部から摂る必要があります。
心臓病のリスクを減らす
いちごは、心臓病のリスクを軽減する効果も期待できます。
そもそも心臓病は、体内の活性酸素が増えすぎるのが要因のひとつと言われています。
活性酸素はウイルスなどの細菌から体を守ってくれる良いものなのですが、冬は活性酸素が増えすぎる傾向にあり、暴走して血管などを傷つけてしまいます。
そして傷ついた血管に血の塊ができ、心臓病のリスクが高まるのです。
しかし、いちごの赤い部分に含まれる「アントシアニン」は、活性酸素を取り除き血の塊ができるのを抑制してくれる作用があります。
そのため、いちごを定期的に摂ることで心臓病のリスクが32%も軽減したというデータも!
アントシアニンは、練乳などの脂質と一緒に摂ると吸収率が2~3倍にUPしますよ☆
肥満対策に効果的
いちごには「いちごタンニン」という栄養素が含まれています。
この栄養素は他の食材には含まれていません!
いちごタンニンは脂肪をつくるホルモンを抑制する作用があるため、肥満予防効果が期待できると考えられています。
いちごの1日の食べる量は?
1日のビタミンCの摂取目安量は、100mg。
ビタミンCは他の食事にも入っているので、毎食デザートにいちごを3粒食べれば十分補えます。
先生曰く「ビタミンCの摂りすぎはあまり考えなくていい」とのことなので、たとえ食べすぎてしまっても安心です。
さらに、いちごはカロリーが少ない食材(大粒でも約10kcalほど)なのも嬉しいポイントです!
いちごの正しい選び方
ビタミンCが多く含まれているのは?
いちごには、同じ品種でも甘いものや酸っぱいものがありますよね。
ビタミンCが多く含まれているのは、糖度が高い(甘い)いちご。
糖度が高ければ高いほど、ビタミンCの量も増えます!
甘いいちごの見分け方は?
甘いいちごの見分け方のポイントは下記3点!
- 大きさ
- ツブツブの色
- ヘタの形
●大きさ
⇒いちごは、大きければ大きいほど甘くなります。
さらに先端が広ければより甘いものです。
●ツブツブの色
⇒実が赤ければ赤いほど甘くなりますが、ここで注意すべきは
いちごの実=ツブツブ!
表面についているツブツブは種と思いがちですが、実はこれが実なのです!
実と思っているところは、実は花の芯。
そのため、ツブツブまで真っ赤になっているものを選ぶと完熟した甘いいちごが選べます☆
●ヘタの形
⇒鮮度が落ちると、ヘタがしおれてきます。
そのため、ヘタが反り返っているものを選ぶのがオススメです!
いちごの正しい食べ方
いちごのヘタの周りには、ビタミンCが特に多く含まれています。
ビタミンCは、枝を通して実に送られるからです。
そのため、ヘタを切り落としてから水洗いしてしまうと、水溶性であるビタミンCは約半分も流れ出てしまい勿体ないことに!
【正しい洗い方】
ヘタをとる前に水で洗い、キッチンペーパーでふき取る。
ヘタには胃や腸を守る「クロロフィル」が含まれているので、スムージなどではヘタごと食べるのがオススメです。
いちごのおすすめレシピ
いちご×チョコレート
チョコレートには食物繊維が豊富に含まれており、いちごのビタミンCの吸収率をアップさせてくれます!
さらに腸内環境を整える効果もありますよ☆
いちごバルサミコ酢
バルサミコ酢・いちごには「抗酸化作用」があるため、Wのパワーで血管の老化を予防してくれます☆
【作り方】
1、鍋にバルサミコ酢・砂糖を入れて混ぜ、煮詰めて特製ソースを作る。
2、器に盛ったいちごに1をかけて食べる。
いちご牛乳
ミキサーでいちごを細かくすることで、ビタミンCの吸収率がアップ!
さらにビタミンCは、牛乳のカルシウムの吸収率をアップさせてくれるので骨を丈夫にしてくれます☆
【作り方】
1、いちごを半分に切る。
2、ミキサーにいちご・牛乳を入れ、10秒間混ぜる。
いちごジャム
水溶性のビタミンCをムダなく摂ることができ、1度に大量に食べることができます☆
【作り方】
1、いちごにグランニュー糖をかけて一晩ねかせる。
2、強火で1を20分煮詰める。
ヨーグルトにかけて食べるのがオススメ!腸内環境を整えて免疫力アップに!
いちご×アボカドサラダ
いちごをアボカドサラダにトッピングすることで、ビタミンA・ビタミンE・ビタミンCを一緒に摂ることができ免疫力アップの相乗効果が期待できます!
いちごの正しい保存方法
いちごは鮮度が落ちやすい食材です。
鮮度を保つためには、いちごの先端を上向き(ヘタを下にする)にしてタッパに並べ、ラップをして冷蔵庫で保存するのがオススメ!
5~6日は保存可能です。
いちごの実は傷つくと鮮度が落ち、周りの実にも影響を及ぼしてしまうため要注意です。
まとめ
今回は、いちごの健康パワーについてご紹介しました☆
ポイントをまとめると・・・・・
- いちごのビタミンCは冬バテ対策に効果的
- いちごのアントシアニンは心臓病のリスクを減らす
- いちごタンニンは肥満予防に効果的
- 毎食デザートにいちご3粒食べるのがおすすめ
是非参考にしてみてくださいね。