2018年11月3日の日本テレビ系「世界一受けたい授業」では、8大名医が警鐘を鳴らす8つの病気を特集。それぞれの病気の予防対策法を教えてくれました。
ここでは、認知症についてご紹介していきます。
教えてくれたのは、デール・ブレデセン先生。
1分でできる認知症チェック法や、認知症のリスクを減らす食べ物などをまとめていきます。
アルツハイマー病は女性の方がなりやすい
アルツハイマー病は、炎症などの脳のダメージによってアミロイドベータと呼ばれる脳のゴミが溜まることが原因。
アミロイドべータは脳の神経細胞を破壊するため、脳が委縮して働きが低下してしまうのです。
アルツハイマー病になるリスクが高いのは、男性より女性。
約2.7倍にも上ります。
これは、女性ホルモンであるエストロゲンが関係しています。
エストロゲンはアルツハイマー病を発症する物質から脳を守ってくれていますが、女性は閉経後に一気に減少してしまい、男性よりも少なくなってしまうためです。
アルツハイマー病を発症すると嗅覚が低下する
アルツハイマー病を発症すると、脳の中の嗅覚に関わる部分が最初に委縮します。
そのため、記憶障害よりも先に嗅覚の低下が表れます。
臭いが分からなくなってきたら、アルツハイマー病のサインかもしれません。
アルツハイマー病の改善法
近年の研究で、初期のアルツハイマー病の90%は治療によって回復することが判明しました。
食べ物
- ブロッコリー
- さけ
- きのこ
これらは、脳のゴミであるアミロイドベータなどの毒素を排出してくれます。
- 発酵食品(チーズ、キムチなど)
体内の菌のバランスを正常化し、脳に栄養を行きやすくしてくれます。
- 不飽和脂肪酸(オリーブオイルやアボカドなど)
脳の機能を向上させ活性化させてくれます。
食事のタイミング
夕食から朝食の間を12時間あけ脳を飢餓状態にすることで、脳のゴミであるアミロイドベータが掃除されます。
睡眠
1日の睡眠は7~8時間が理想。
それ以下になると脳にダメージがたまってアルツハイマー病のリスクが高まります。
運動
有酸素運動だけでなく、筋トレをすることも重要。
筋肉の量を増やすことでテストステロンというホルモンが作られ、認知機能がアップします。
アルツハイマー病のチェック「スマヌ法」
認知症は、軽度認知障害(MCI)の段階で発見できれば対応次第で発症を防げる可能性があります。
MCIかどうかを判断するためには、感覚の機能が低下しているかどうかをチェックします。
感覚機能が低下していた場合、似たような文字が判別しづらくなるためです。
【やり方】
背中にス・マ・ヌのいずれかの文字を指で描いてもらい、何の文字か当てればOK。
1日1個卵を食べれば認知症リスクを低下できる
フィンランドの最新研究において、卵が認知症のリスクを低下させることが判明。
卵にはコリンが豊富に含まれており、これが記憶と大きく関係する物質アセチルコリンの材料になるのです。
1日1個卵を食べた人は、食べない人に比べて認知症を発症するリスクが22%も低下することが分かっています。
まとめ
今回は、認知症の予防対策法についてご紹介しました。
ポイントをまとめると
- アルツハイマー病は女性の方がなりやすい
- 臭いが分からなくなってきたらアルツハイマー病のサインの可能性がある
- 軽度認知障害(MCI)は、スマヌ法でチェックできる
- 1日1個の卵を食べると認知症のリスクを減らせる
是非参考にしてみてくださいね。