2018年9月11日の朝日放送テレビ「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で放送された、片鼻呼吸法のやり方についてご紹介します。教えてくれたのは、東京女子医科大学・市原淳弘先生。
高血圧は、塩分の摂り過ぎや運動不足などの他に、睡眠の質が原因となる可能性もあります。
そこで、名医が教えてくれたぐっすり眠れる呼吸法・効果をご紹介します☆
睡眠の質が高血圧の新原因に!
高血圧とは、血管の壁にかかる圧力が高い状態のこと。
高血圧の状態が長く続くと、しなやかだった血管が硬くなってボロボロの状態になり
・心筋梗塞
・脳梗塞
といった病気のリスクを高めます。
従来から考えられてきた高血圧の原因としては、塩分の摂り過ぎや運動不足などですが、近年、睡眠の質が原因となることも分かってきました。
そこで今回は、
- 睡眠の質がなぜ高血圧に繋がるのか
- ぐっすり眠れる呼吸方法と効果
についてご紹介していきたいと思います。
なぜ睡眠の質が高血圧に繋がるのか?
塩分を排出しづらい人がいる
高血圧の主な原因は、塩分の摂り過ぎです。
血液中の塩分量が増加する
↓
薄めようと水分が取り込まれて血液量が増加する
↓
血管の壁にかかる圧力が高くなる
といった流れで血圧が上がるんですね。
そのため、塩分を控えれば血流が穏やかになり、血圧も下がります。
しかし、「減塩」や「運動」をしても高血圧をなかなか改善できない人は、塩分を体から排出しづらい(排塩しづらい)人の可能性があります。
いくら減塩しても、そもそも排塩する量が少なければ体内に塩分が残り、血圧が下がりにくくなってしまいますよね。
眠り方によって、塩分を排出できるかが変わる
塩分を排出しづらくなるかは、夜の眠り方によって変わります。
ストレスがあって良く眠れない人は、夜中にホルモンの一種「コルチゾール」が出続けており、塩分を使って血圧を上げようとしてしまうので、塩分を体外へ出しづらくなってしまいます。
つまり、ストレスなく熟睡することができれば、夜中に余分な塩分を排出できるわけですね。
睡眠の質を上げる呼吸法「片鼻呼吸」
片方の鼻で呼吸する「片鼻呼吸」はゆっくりとした深い呼吸ができるので、副交感神経を高めてくれます。
やり方はこちら。
- 片方の鼻を指でふさぎ、反対側の鼻で10秒程度かけて息を吸い込む
- 息を吸い込んだ方の鼻で、今度はゆっくりと吐き出す
- 反対側の鼻を指でふさぎ、同様に息を吸って吐く
- 左右交互に10分間程度行えばOK(寝る前に行う)
まとめ
今回は、高血圧を予防改善する「ぐっすり眠れる片鼻呼吸法」についてご紹介しました。
ストレスで熟睡できないと塩分が排出しづらくなり、結果、血圧がなかなか下がらないという悪循環に陥ってしまうんですね。
高血圧は様々な病気を引き起こすため、早めの対策が大切です。
下記記事でも高血圧の予防改善法をご紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。