2018年5月29日放送「林修の今でしょ!講座」で、油(オイル)の健康パワーが紹介されました。
油には様々な種類がありますが、それぞれの油によって健康効果が違います。
ここでは、健康長寿が良く摂っている油ベスト5や、オリーブ油・ごま油・亜麻仁(アマニ)油の健康効果&効果的な食べ方、油の正しい保存法などをご紹介していきます。
名医イチオシの最新油も必見です!
油は人間にとって欠かせない栄養素!
油は人間にとって欠かせない大切な栄要素で、
- 皮膚の保護
- 細胞膜の構成
- 体内のエネルギー源
など、大切な役割を果たしてくれています。
そのため、油が不足すると体が弱くなり、病気にかかりやすくなってしまいます。
また、人間の脳は約6割が油で構成されているため(4割はたんぱく質)、油が不足すると脳の機能が低下し認知症やうつ病の要因になると言われています。
健康長寿が良く使う油ベスト5
第5位:菜種油
第4位:えごま油
第3位:アマニ油
血管を老けさせないパワー
アマニ油に含まれる「α-リノレン酸」には、血管を柔らかくするパワーがあります。
「α-リノレン酸」は体内でEPAやDHAに変換され、老化と共に硬くなる血管を広げ柔らかくしてくれます。
血管が若いと血圧も下がり、心筋梗塞や脳卒中の予防が期待できます。
「α-リノレン酸」は必須脂肪酸と言われ、食事でしかとれない栄養素。
1日に摂りたいEPA・DHAは約2gで、アマニ油で摂る場合は小さじ1強(約5g)でOKです。
脳を老けさせないパワー
「α-リノレン酸」は、血管を若々しく保つ働きがあり血流の流れを良くするため、脳卒中のリスクを減らしてくれます。
摂り方の注意ポイント
「α-リノレン酸」は約70℃で酸化し成分が損なわれてしまうため、加熱するのはNGです。
味噌汁に入れる場合は、お椀によそった味噌汁に加えたり、フライパンで加熱する場合は、他の油で軽く炒めた後にアマニ油をかけるのがオススメです。
アマニ油と食べるとより血管に良い食材「牡蠣」
アマニ油と牡蠣を一緒に食べると、より血管を柔らかくしてくれる効果が期待できます。
「α-リノレン酸」をEPA・DHAに変換するには、
・亜鉛
・マグネシウム
・ビタミンB
が必要であり、牡蠣には豊富な「亜鉛」が含まれているためです。
アマニ油と食べると認知症予防が期待できる食材「アボカド」
アマニ油とアボカドを一緒に食べると、認知症予防が期待できます。
アボカドに含まれるビタミンB6は認知症のリスクを下げる働きがあり、アマニ油が脳の神経細胞を柔らかくしてビタミンB6を浸透しやすくします。
名医オススメのレシピ
アマニ油を使った名医オススメのレシピは下記でまとめています。
第2位:ごま油
肝臓を老けさせないパワー
ごま油に含まれるセサミンは、肝臓を活性化させてくれる働きがあります。
ビタミンなども肝臓の老化を遅らせる働きがありますが、ほぼ胃で消化されて肝臓には届きません。
一方、セサミンは胃腸で分解されず直接肝臓に届くため、とても効果的です。
また、セサミンは二日酔い対策にも効果的。
体内に残ったアルコールの分解を助けてくれます。
お酒を飲む際は、ごま油を使った餃子やおつまみを一緒に食べるのがオススメです。
皮膚を活性化させ老けさせないパワー
セサミンを摂ることで、皮膚の温度と皮膚の血流量がアップします。
肌の血流が良くなり、老化を予防してくれます。
摂り方の注意ポイント
1日の摂取目安量は、小さじ1杯です。
摂り過ぎには注意です。
名医オススメレシピ
ごま油を使った名医オススメのレシピは下記でまとめています。
第1位:オリーブ油
オリーブ油は心臓病・認知症予防に効果的で、
- 加熱に強い
- 摂取しやすい
という点もあり、名医曰く「欠点が見当たらない完璧な油」です。
熱に強いので揚げ物にも使えます。
心臓病予防のパワー
心筋梗塞は、心臓に血管を送る冠動脈が詰まり機能が停止するもの。
オリーブ油に含まれるオレイン酸は、善玉コレステロールを強化して悪玉コレステロールを減らし、血液の流れをスムーズにして心臓病から守ってくれます。
また、心臓病を引き起こす新たな要因として医学界で研究が進められているのが、エイリアン脂肪。
心臓に付着し毒素を注入するため、最悪突然死にも繋がる危険な脂肪です。
しかし、最新の研究結果で、オレイン酸がエイリアン脂肪を撃退してくれることが判明しました。
認知症予防のパワー
エクストラバージンオイルには、精製前だからこそ含まれる「オレオカンタール」という成分があり、認知症予防に効果が期待できます。
「オレオカンタール」は、認知症の原因とされるアミロイドβを減らす働きがあるという研究結果が報告されています。
名医オススメレシピ
オリーブ油を使った名医オススメのレシピは下記でまとめています。
名医イチオシ!最新の注目油
米油
米油には老化(酸化)を防ぐスーパービタミンEが含まれており、動脈硬化の予防、血管年齢の若返り、ホルモンバランスの調整に効果的です。
加熱に強いため、米油を使った天ぷらがオススメです。
マカダミアナッツオイル
マカダミアナッツオイルは、肌の油分を補う働きを持ちます。
そのため、食用だけでなく肌のお手入れ用としても人気の油です。
風呂上がりに数滴肌に塗るだけで潤いがアップし、浸透力が強いのでベタつかずしっとりした仕上がりになります。
油の疑問を解決!
油をとるタイミングは?
体を動かしている時に脂質を消費するため、油は朝とる方が健康に良い効果が期待できます。
カロリーが低い油は?
全ての油はカロリーが同じで、1g=約9kcalです。
摂取カロリーを抑えたい時は、種類ではなく使用量を注意するように心がけましょう。
天ぷら油を変えるタイミングは?
天ぷら油は、1回の食事分で交換するのがベストです。
熱・光・空気で酸化が進んでしまうため、使っても2、3回です。
その場合、熱いうちに油をこしてカスを残さないように注意しましょう。
油の保存場所に適しているのは?
油は光・空気・熱に触れると酸化が進むため、シンク下に保存するのがベストです。
冷蔵庫の中でもOKです。
油と油を混ぜても大丈夫?
違う油同士混ぜても、それぞれの成分は変わらず体に吸収されるのでOKです。
ただし、熱に強い油と弱い油があるため、注意が必要です。
まとめ
今回は、健康長寿が良く摂っている油ベスト5と、それぞれの油の健康パワーなどついてご紹介しました。油と言っても色々な種類があり、それぞれの栄養素と効能を理解することでより自分に合った油を見つけることができます。もちろん味・風味も違いますので、用途を考えながらうまく取り入れていきたいものですね。是非参考にしてみてくださいね。