2018年4月28日放送「世界一受けたい授業」で、話題の本に学ぶ『内臓脂肪を最速で落とす3つの方法』が紹介されました。実は、日本人は内臓脂肪がつきやすい体質。玄米と合わせて食べるとより内臓脂肪が落ちやすくなる食べ物や、有酸素運動の前の筋トレなど、どれも必見です。
話題の本『内臓脂肪を最速で落とす』とは?
ベストセラー本『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』(奥田昌子)では、タイトルの通り、日本人は内臓脂肪がつきやすい体質であることと、内臓脂肪を落とすための効果的な対策法が紹介されています。
内臓脂肪は内臓を固定する働きがあるためある程度必要ですが、増えすぎると体をむしばみ、がん・糖尿病に繋がります。
さらに、満腹中枢が鈍くなるため、食欲が止まらないという悪循環に陥ります。
この本では、そんな危険な内臓脂肪をすぐに燃えて消す体質に変える方法が紹介されています。
内臓脂肪が危険な目安とは?
へそ周りが、男性では85cm以上、女性では90cm以上の場合、内臓脂肪が危険だと言います。
男性で身長が185cmを超える人は、身長の半分を目安とすると良いそうです。
食生活の乱れや喫煙によって、痩せていても内臓脂肪が多くなるケースがあると共に、日本人は、白人に比べて内臓脂肪がつきやすい体質でもあります。
逆に白人は皮下脂肪がつきやすい体質ですが、内臓脂肪の方が身体に悪い影響を及ぼします。
内臓脂肪増加によるリスク・症状とは?
内臓脂肪増加によるリスク
内臓脂肪が増えると、脂肪細胞から大量の脂肪酸が生成されます。
肝臓は脂肪を分解してくれる作用がありますが、脂肪酸が過剰になると作業が追い付かず「脂肪肝」に繋がります。
飲酒していないのに脂肪肝になる人は、食べすぎが原因。
脂肪肝は肝臓がんを誘発するため、内臓脂肪がついている人は肝臓がんになるリスクが2倍にもなると言います。
実は、世界の肝臓がんの4分の3がアジア。
その大きな原因の1つは、内臓脂肪がつきやすいアジア人の体質です。
さらに、40代に肥満の人は認知症の発症率が3倍以上も高くなります。
内臓脂肪が多い人に良く見られる症状
痩せていても、内臓脂肪が多い人はいます。
内臓脂肪が多い人に良く見られる症状は、便秘・逆流性食道炎。
内臓脂肪がつきすぎると腸が自由に動かず、食べ物をスムーズに送り出せなくなります。
また、胃を圧迫することで、食べ物と胃酸が食道に逆流してしまいます。
内臓脂肪を落とす3つの方法
脂質を抑える
肉を食べる場合、下ごしらえで無駄な脂身を取ったり、鶏肉の皮は切り落とすと効果的。
調理法では、揚げるよりも焼く、焼くよりも煮ることで脂肪量をぐんと減らすことができます。
また、DHA・EPAが豊富に含まれる青魚は内臓脂肪をつきにくくする作用があります。
サバの味噌煮がオススメです。
逆に、お酒や果物の摂り過ぎは要注意。
脂質がほとんど入っていないにも関わらず、脂肪を増やす要因となります。
お酒は食欲を高めるホルモンを胃・脳から分泌します。
果物に含まれる果糖は、血糖値を上げないため脳に満腹シグナルが送られず、ついつい食べ過ぎてしまい肝臓で中性脂肪に変わります。
どうしてもフルーツ食べたい場合は、果糖が少ないイチゴがオススメです。
アディポネクチンを増やす
アディポネクチンは、脂肪を燃やす働きがある善玉物質です。
アディポネクチンを増やす食べ物は、玄米・大豆。
玄米・大豆を使ったオススメメニューは「大豆と玄米のキーマカレー」です。
カレーに肉は入れず、付け合わせにオクラ・トマト・ひじきなどのサラダ(緑黄色野菜や海藻を使う)を合わせると、完璧なアディポネクチン定食になります。
日々の生活の中で落とす
①十分な睡眠をとる
睡眠不足になると、胃から「グレリン」というホルモンが分泌され、食欲を高めます。
逆に、食欲を抑えるホルモン「レプチン」が少なくなるため、食べても食べても満腹感が得られなくなります。
②運動
男性ホルモンは内臓脂肪を減らしてくれる作用があります。
運動をすると男性ホルモンが増えるため、有酸素運動であるウォーキングがオススメ。
1日30分、スピードは早め(かろうじて笑いながら会話できるのが目安)にします。
さらに、有酸素運動の前に筋トレを10分間行うと内臓脂肪がより落ちやすくなります。
腕立て伏せなど何でも良く、汗ばむ程度に10分間行うのが効果的とのことです。
まとめ
今回のテーマは、話題の本に学ぶ「内臓脂肪を最速で落とす方法」についてでした。内臓脂肪は万病の元。太っていなくても加齢とともに増えてくるので要注意です。いつまでも健康でいるためには早めのケアが大切。下記記事でも内臓脂肪を減らす食べ物についてまとめていますので、是非参考にしてみてくださいね。