2019年12月10日のテレビ朝日系列・教養バラエティ番組「林修の今でしょ!講座」で放送された、みかんの栄養パワーついてご紹介します。教えてくれたのは、みかん博士こと田中一成先先生。冬になると食べたくなるミカンですが、美味しいだけでなく血管強化や冷え性改善など健康効果も期待できる嬉しい食材です。栄養価が高いみかんの見分け方や、白い筋の栄養素、1日に何個食べるのが適量なのかなどについて専門家が教えてくれましたので記事にまとめました☆
みかんの栄養パワーを専門家が解説
血管を強くする効果
同じみかんでも、皮の色が薄いものと濃いものがありますよね。
冬は寒暖差が大きいので血管に負担がかかり、脳卒中のリスクを高めます。濃いみかんにはβ-クリプトキサンチンという栄養素(色素成分)が含まれており、これが血管の酸化をおさえて動脈硬化の予防に役立つため、脳卒中も予防する効果が期待できます。
β-クリプトキサンチンは他の果物にも含まれますが、みかんの含有量がダントツ!特に果肉に多く含まれています。β-クリプトキサンチンは食べると3か月~半年間体内に残るとされているため、冬に食べておけば夏場も体内で効果を発揮してくれるんですね!
みかんは1日何個食べるのが理想?
β-クリプトキサンチンの効果を十分に得るためには、1日3個食べるのが理想とのことです。
皮がシワシワで軸が細いみかんの方がオススメです!
一般的に、β-クリプトキサンチンがより多いのは皮がシワシワ(糖度の高い)のみかんです。また、軸が細いみかんも、果実に届く水分が少なくなり糖度が高くなるのでβ-クリプトキサンチンが多くなります。
骨を強くする効果
β-クリプトキサンチンは、骨を強くする効果もあります。実際、血中のβ-クリプトキサンチンが多い人は、少ない人と比べて骨粗しょう症の発症率が92%も低いという研究結果があるんだそう!
そもそも骨は、壊す細胞・作る細胞の両方の働きによって新陳代謝がおこなわれています。しかし加齢とともに骨を破壊する細胞の方が強くなるため、骨がもろくなりがち。β-クリプトキサンチンは壊す細胞の働きを抑える作用があるため、骨が弱くなるのを予防してくれるんですね。
みかんは乳製品と一緒に食べるのがオススメです!
牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、β-クリプトキサンチンの吸収率を高めてくれます。牛乳なら1.9倍、ヨーグルトなら1.6倍もアップするという研究結果があるそうですよ。ちなみに、みかんに含まれるクエン酸はカルシウムの吸収率をアップさせてくれます。
冷え性改善効果
みかんは、冷えを解消し体を温める効果も期待できます。
冷え性は血流の悪化が原因ですが、ヘスペリジンは血液の循環をを良くする作用があります。ヘスペリジンは白い筋・皮の部分に多く含まれており、特に白い筋には果肉の40倍も!筋まで丸ごと食べるようにしましょう!理想は皮も食べた方が良く、天ぷらにしたり、人参の代わりに使ってきんぴらにしたりして調理するのがオススメです。
みかんは緑茶と一緒に食べるのがオススメです!
ヘスペリジンは、単体では吸収率がとても悪い栄養素。しかし緑茶に含まれる「カテキン」と一緒に摂ることで、吸収率をぐっとアップさせてくれます。カテキンが含まれる紅茶でも効果が期待できますよ!
認知症の予防効果
最新研究において、みかんは認知症の予防効果も期待できることが判明したとのこと。
国立長寿医療研究センターの研究で、みかんなど柑橘類を食べる人は認知機能低下リスクが14%も低下するという結果が出ているそうです。
冷凍みかんにすれば長期保存が可能
みかんを冷凍させても栄養成分をほとんど失わないので、保存の観点から見ても冷凍みかんにして食べるのはオススメ!4か月ほどは美味しくいただけます。
≫美味しい冷凍みかんの作り方
食べる時は自然解凍していただきます。
まとめ
今回は、みかんの栄養パワーについてご紹介しました。
冬はこたつに入ってみかんを食べるというのが定番ですよね(笑)皮をむいただけで食べられるところや、2~3口でパクパクっと食べられる手軽さでついつい食べすぎてしまうのですが、食べすぎも良くないですね(笑)いかにもビタミンCたっぷりで美容に良さそうな果物ですが、実は血管を強くするという健康効果もあったなんて驚きでした。白い筋はとらずに丸ごと食べるようにすると良いですね♪
ぜひ参考にしてください☆
当サイト「オーサムスタイル」では様々な健康に関する記事をまとめております。宜しければ今回の内容とあわせてご覧になってくださいね。