2019年6月17日の日本テレビ系列「ヒルナンデス!」で放送された、梅雨カビの予防対策法についてご紹介します。教えてくれたのは、カビ専門家の矢口貴志先生。これからの時期は湿度が高くなるのでカビに要注意!そこで、プロが教えてくれたエアコン・洗濯機・お風呂場・キッチンのお掃除方法などをまとめました☆
梅雨カビの予防対策法
気象庁によると、今年の梅雨は例年より長引くそう。そのため、いつも以上にカビ対策が必要です。
洗濯機のカビを防ぐ方法・掃除法
家庭にある洗濯機の7割はカビで汚染されているとのこと。洗濯槽の外側は目に見えにくいのですが、実はカビがいっぱい!これは下記2つが原因です。
・湿度が高くなりやすい
・汚れのついた石鹸カスがカビの栄養になる
洗濯機の洗浄は、2~3か月に1回行うのが効果的です。洗濯槽がカビだらけのまま洗濯をしても生乾き臭が発生し、部屋干しをすることでさらに悪化してしまいます。
洗濯機の蓋は開けるようにする
洗濯槽のカビを防ぐためには、洗濯機の蓋は普段開けておくようにしましょう。換気されて湿度が下がるので、カビが生えにくくなります。洗濯カゴ代わりにするのはNG!!通気性が悪くなって湿度が上昇し、服の汚れを栄養にしてカビが生えやすくなってしまいます。
酸素系漂白剤+熱いお湯で洗濯槽を空洗いすることで、カビの除去効果がアップします。
【やり方】
1、洗濯機の「水量」と「洗濯時間」を最大に設定する。
2、45~50度のお湯を洗濯槽の7割を目安に入れる。
浴槽のお湯をお風呂用ポンプで洗濯機に送ってもOK!その場合は追い焚きする等して温度を調整する。
3、お湯を入れてから10分ほど置く。
洗濯槽のカビがお湯でふやける!
4、粉末の酸素系漂白剤を1袋分(450g)加える。
5、洗濯機を15分回せば出来上がり!
浴室のカビを防ぐ掃除法
浴室は、天井のカビを掃除しないと永遠に生え続けてしまいます。いくら壁や床のカビを除去しても、天井からカビの胞子がばらまかれて付着してしまうんですね。
やり方
1、フロア用ワイパーに、ナイロン製タオル(お風呂で体を洗うタオル)を取り付ける。
2、浴室洗剤をナイロン製タオルにつけ、天井を掃除する。
ナイロン製タオルは汚れを落とす力が強いため楽にカビを除去できる!また、ブラシに比べて柔らかいので天井を傷つける心配もありません。
キッチンのカビを防ぐ方法・掃除法
キッチンには食材のカスなどがいっぱいあるため、カビが生えやすくなります。特に排水溝は要注意です。
アルミホイルを排水溝に入れる
排水溝に丸めたアルミホイルを2~3個入れておくと、水+アルミニウムで「金属イオン」が発生してカビを予防してくれます。
見落としがちな危険な場所
・食器カゴ
・蛇口
食器カゴは濡れやすくカビが発生しやすい場所。トレーのカビが食器で隠れたり、カゴの横のカビが見えにくいので見落としてしまいがちです。週1回はスポンジで洗うようにしましょう。
また、蛇口も食器洗いで跳ね返った食べカスが原因でカビが発生しやすくなります。特に面積の広いシャワーヘッドタイプは危険です!こちらもスポンジで洗うようにしましょう。
エアコンのカビを防ぐ掃除法
エアコンの中にはホコリがいっぱい溜まっており、ホコリの中にカビが存在します。放置しておくと家の中を舞うことになり、喘息や肺炎になる可能性があるので要注意です。
フィルターの掃除法
フィルターの掃除は、フィルターの裏側からシャワーを当ててキレイにします。最後に水気をタオルでふき取ればOKです。1週間に1回程度を目安に行うようにしましょう!
吹き出し口の掃除法
吹き出し口の掃除は、割りばしにキッチンペーパーを巻き付けて輪ゴムで留めた「お掃除棒」を使うと便利!お掃除棒を水で濡らし、奥までしっかり水拭きします。汚れが目立ってきたら掃除を行うようにしましょう。
枕のカビを防ぐ方法
頭はよく汗をかくため、枕はカビが発生しやすくなります。放置しておくと、鼻や口から吸い込んでしまうので要注意です。
枕カバー
枕カバーは週に1回を目安に洗うようにしましょう。上にタオルを敷いている場合は、2週間に1回程度でOKです。
オススメの枕の素材
枕の中でもカビが生えにくい枕の素材は、ポリエステル綿!!これは、カビは人工のものは栄養源にしないためです。軽くて乾きやすいのもカビが生えにくくしてくれるポイントですが、寝汗などの汚れが付着すれば人工素材の枕でもカビが生えやすくなるため洗濯は必要です。
低反発ウレタンの枕も人工のものなのでカビが生えづらいですが、通気性が悪く湿度・汚れがたまりやすいのでポリエステル綿の方がオススメ。さらに洗濯NGのため、こまめに陰干しをする必要があります。
顏のカビを防いで病気にならない方法
梅雨時期は、なんと顏にもカビが生えるそうです。生える場所は目・鼻・口・耳!!特に耳の中は要注意です。
鼻:副鼻腔炎の原因に。
口:口腔カンジダ症の原因に。
目:角膜炎の原因になり、視力低下や失明の危険性あり(ソフトコンタクトの汚れにカビが付着することによるもの)。
耳:外耳炎や聴力低下の原因に(耳の中は密閉されていて高温多湿になりやすい。特にイヤホンを長時間つけると蒸れたイヤホンにカビが付着する)。
病気を予防するためにも、家の中のカビはキレイに掃除しておくことが大切ですね。
まとめ
今回は、梅雨の時期に気を付けたいカビの対策法についてご紹介しました。
カビはジメジメした環境が好きなので、水分はできるだけ取り除くことが効果的です!そのままにしておくと健康にも害を及ぼすので、今回の内容を参考に今からしっかり対策をしてみてくださいね。
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