2019年3月5日のテレビ朝日系列「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で放送された、転倒防止ステップ「思いだしステッピング」についてご紹介します。加齢と共にリスクが高まる転倒事故ですが、新原因としてながら力が関係していることが判明!そこで、ながら力を向上させて転倒を予防できる簡単ステップのやり方や効果などが紹介されましたのでまとめます☆
転倒の新原因は「ながら力」
高齢者に多い転倒事故ですが、名医曰く「筋力が衰えていなくても転倒する高齢者が多い」とのこと。
これは、足腰の筋力ではなく「ながら力」の衰えが原因。「ながら力」が衰えると転倒リスクが3.5倍にも上がります。
「ながら力」とは、複数のことを同時に処理する脳の機能のこと。
私たちは歩いている際、
- 両足を動かして歩く
- 耳や目を通して周りの状況に注意を払う
という複数の処理を、無意識に同時に行っていますよね。これによって障害物に気づき転倒することなくスムーズに歩けるのですが・・・・
加齢によって脳が衰えて「ながら力」が低下すると、注意散漫になり段差などの障害物に気づかずに転倒してしまうリスクが高まってしまうのです。
ながら力チェック「お散歩テスト」
歩く様子を見るだけで、ながら力が衰えているかどうかをチェックすることができます。
ポイントは、何気ない世間話をしながらお散歩をしている際、質問された時に足が止まるかどうか。
何かを聞かれた時に立ち止まってしまう人は、ながら力が低下している証拠。転倒リスクが高くなり要注意です。
ながら力チェック「色読みテスト」
下記のような、色読みテストを行いながら力をチェックします。
ルールは、漢字を読み上げるのではなく漢字の色を読み上げるというもの。40個を読み上げるのにかかる時間で判定します。
判定結果
67秒以上・・・80代以上
55秒~66秒・・・70代
45秒~54秒・・・60代
37秒~44秒・・・50代
31秒~36秒・・・40代
27秒~30秒・・・30代
27秒未満・・・20代
思い出しステッピングで転倒防止
「ながら力」が低下してしまっても、思いだしステッピングを行うことで改善することが可能です。
初めは難しいですが、「ステップ」と「思い出す」という2つのことを頑張って同時に行うことで「ながら力」を鍛えてくれます。
毎日2回行うと効果的です。
【やり方】
1、椅子に座る。
2、10秒間、できるだけ早く足踏みをしながら「テーマに沿った名前」を思いつく限り言う。
テーマは、都道府県・果物・楽器・動物など何でもOKです。
まとめ
今回は、転倒を予防する簡単ステップについてご紹介しました。
ポイントをまとめると・・・・・
- 転倒の新原因は、複数のことを同時に処理する「ながら力の低下
- なから力の衰えは、お散歩テストや色読みテストでチェックできる
- ながら力は、10秒間の思い出しステッピングで改善できる
是非参考にしてみてくださいね。