2018年11月6日のテレビ朝日系列「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で放送された、血糖値上昇を抑えて高血糖を予防する方法をご紹介します。教えてくれたのは、国際医療福祉大学の浦野友彦先生。
ビタミンDを豊富に含んだ食べ物・キノコ(ナラタケなど)の効果や、ほうれい線と高血糖になりやすさの関係など、名医が教えてくれた内容をまとめます。
高血糖のリスク
健康な血液はスムーズに流れていますが、血糖値が高くなると糖分のせいで流れが悪くなり、所々止まることも。
血液中に溢れかえった糖分が血管の壁を傷つけ、そこからプラークが侵入して血流をせき止めてしまうのです。
高血糖の状態を放っておくと
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
といった恐ろしい病気を引き起こす可能性があります。
さらに、認知症の発症リスクも倍以上になることが分かっています。
高血糖になりやすい人の顔の特徴
浦野先生曰く、将来高血糖になりやすい人は顔を見れば分かるとのこと。
その特徴とは、ほうれい線の深さ。
ほうれい線とは小鼻から口元にかけてできるシワのことで、深い人ほど高血糖の傾向があります。
実は、ほうれい線も高血糖も、ビタミンDが関係しています。
ほうれい線が深くなるのは、ビタミンDが不足している状態。
ビタミンDが不足すると血液中に糖分が多い状態が続き、皮膚繊維にダメージを与えて肌の弾力性を奪うため、ほうれい線へと繋がるのです。
また、高血糖についても、ビタミンDが十分に摂れていれば改善できることが分かっています。
きのこが血糖値の上昇を抑えてくれる
ビタミンDが効果的
最新研究において、ビタミンDが血糖値の上昇を抑え高血糖を予防する効果が期待できることが判明しました。
ビタミンDをとると骨からオステオカルシンという物質が分泌されますが、この物質が多く分泌されるほど血糖値を抑えられることが分かってきたのです。
しかし、日本人のほとんどはビタミンD不足。
特に、成人女性でみると約9割が不足しています。
ビタミンDは紫外線を浴びることで体内でも生成されますが、これからの時期は紫外線が少なくなるため、食べ物から摂取することが大切です。
きのこはビタミンDが豊富
きのこには、ビタミンDが豊富に含まれます。
今の季節なら、
・鮭、サンマ、あゆといった魚
・ナラタケ、キクラゲ、舞茸といったキノコ
がビタミンDを多く含む食材で、その他の食材にはそれほど含まれません。
実際、きのこをよく食べるという魚沼地域の方々は、血中のビタミンD濃度が高く、血糖値は健康的でした。
番組では、ナラタケやきくらげ、舞茸、松茸、シシタケなど様々なキノコが紹介されており、それらを使った料理として下記のようなものが紹介されました。
●けんちん汁
⇒ナラタケをたっぷり使ったけんちん汁です。
●天日干しきくらげのサラダ
⇒キノコは干すとビタミンDの量が増加します。
●トンビマイタケの唐揚げ
⇒油と一緒に摂るとビタミンDの吸収率がアップします。
まとめ
今回は、血糖値の上昇を抑えて高血糖を防ぐ方法についてご紹介しました。
ポイントをまとめると
- 高血糖を放っておくと脳梗塞、心筋梗塞、認知症のリスクを高める
- 高血糖になりやすい人は、ほうれい線の深さで分かる
- ビタミンDが血糖値の上昇を抑えてくれる
- きのこにはビタミンDが豊富に含まれており、高血糖予防に効果的
是非参考にしてみてくださいね。