2018年11月3日の日本テレビ系「世界一受けたい授業」では、8大名医が警鐘を鳴らす8つの病気を特集。それぞれの病気の予防対策法を教えてくれました。
ここでは、乳癌(乳ガン)についてご紹介していきます。
日本人女性に多いデンスブレストや、座り過ぎは乳がんのリスクを高めるなど、名医が教えてくれた内容をまとめていきます。
デンスブレストとは?
デンスブレストとは、他の人と比べて乳腺の濃度が高い乳房のことで日本人女性に多く見られます。
乳がん検査には
- マンモグラフィー
- 超音波
の2種類がありますが、デンスブレストの方はマンモグラフィーでは発見しにくい可能性があります。
これは、通常は乳がんは白く映って見えるのですが、デンスブレストの場合は乳房全体が真っ白に映ってしまうため。
そのため、デンスブレストの方は超音波検査がおすすめです。
超音波検査は、乳房全体を見るのに時間がかかり検査医師の技量で差が出るというデメリットもありますが、乳腺は白く、乳がんは黒く映るので発見しやすいのです。
ちなみに、40代女性の場合、2つの検査を併用することで発見率が1.5倍に増えるそうです。
20~30代は乳がんのリスクが非常に低いためしこり等がなければ慌てて検査を受ける必要はありませんが、家族に乳がんを発症した方がいる場合は早めに検診をするのがオススメです。
背の高い女性は乳がんになりやすい
国立がん研究センターの研究によると、148cm未満の人に比べ、160cm以上の人は乳がんのリスクが高いことが分かっています。
その割合は、
- 閉経前で1.5倍
- 閉経後で2.4倍
にも上ります。
これは、成長ホルモンの分泌が関係していると考えられています。
乳がん検定
胸が大きい方が乳がんになりやすい?
胸の大きさと乳がんのリスクは関係ありません。
お酒を飲む人は乳がんになりやすい?
アルコールを分解した際に発生するアセトアルデヒドという成分は、発がん性をもっていると考えられています。
そのため、下記の量を超えて毎日お酒を飲む人は乳がんのリスクが高まります。
- 日本酒:1合
- ビール:大瓶1本
- ワイングラス:2杯
しこりが見つかったら乳がんの可能性が高い?
しこりの8割は良性です。
特に、生理前のしこりは女性ホルモンの影響を受けている可能性があるため、生後に再度確認し、消えていれば心配ありません。
乳がんは胸に痛みを感じる?
乳がんは胸に痛みを感じないことがほとんどです。
胸が痛い場合は、乳がんではなく女性ホルモンが影響していることが多いようです。
運動すれば乳がんのリスクは下がる?
毎日適度な運動をしている人は、運動をしていない人に比べて乳がんのリスクが10~20%減少するというデータがあります。
毎日適度な運動をするようにしましょう。
座り過ぎは乳がんのリスクを上げる?
座っている時間が長いデスクワークの多い女性は、立ち仕事の女性より乳がんのリスクが高くなることが分かっています。
これは、代謝が悪くなるためと考えられています。
30分に1回は立ち上がり、体を動かすことを心がけましょう。
味噌汁を飲むと乳がんのリスクが減る
国立がん研究センターの最新の研究で、味噌汁を毎日飲むと乳がんの発生率が減ることが判明しました。
味噌汁を飲む頻度が1日1杯未満の人に比べ、
- 1日2杯の人は26%
- 1日3杯以上の人は40%
も低くなっていることが分かっています。
まだ研究段階ですが、大豆に含まれるイソフラボンに乳がんを予防する働きが期待できると考えられています。
まとめ
今回は、乳がんの予防対策法についてご紹介しました。
ポイントをまとめると
- デンスブレストの人は超音波検査がオススメ
- 背の高い人、お酒をよく飲む人、運動をしない人、デスクワークが多い人は乳がんのリスクが高まる
- 毎日味噌汁を飲むと乳がんのリスクを減らせる
是非参考にしてみてくださいね。