2018年7月17日「林修の今でしょ!講座」で放送された、『昆布の健康パワー』についてご紹介します。昆布は、健康長寿が夏によく食べるネバネバ食材。
昆布のネバネバ成分が持つ、高血圧を予防する効果、脂肪を燃焼させる効果、脳に良い効果をまとめています。昆布の正しい出汁のとり方やオススメの食べ方もご紹介していますよ。
昆布は、血管を老けさせない!
昆布は基本ダシをとるのに使いますよね。
しかし、ダシをとった後にうまく活用することで、血管の老化予防に役立ちます。
キーワードは、昆布のネバネバ。
ネバネバに含まれる「アルギン酸」は、高血圧の原因となる余分な塩分や老廃物を排出してくれます。
昆布のネバネバを出す方法①
- ダシをとった後の昆布をくるくると巻き、包丁で細かくスライスします。
- 刻んだ昆布に水・醤油を加え、一晩寝かせばOK!ネバネバになります。
- ごはんにかけて食べるのがオススメです。
昆布のネバネバを出す方法②
- ダシをとった昆布を味噌に入れ、1週間漬ければOK!ネバネバになります。
- 細かく刻んでごはんにかけるのがオススメ。
味噌の「大豆ペプチド」は血圧上昇を抑制してくれるため、Wパワーで血管を老けさせない効果が期待できます。
昆布の1日の摂取目安量
昆布は、毎日少しずつ食べるのがオススメ。
乾燥した昆布なら1日1~2g、昆布巻きなら1日1~2個です。
昆布は、胃がんを予防してくれる
昆布のネバネバに含まれる「ラミナラン」や「フコイダン」は、胃がんを予防してくれる可能性があると医学界で注目されています。
特に、ネバネバが強いがごめ昆布には「フコイダン」が多く含まれています。
「高たんぱく質」が含まれる豆腐と一緒に食べると、夏バテ予防に効果的です。
昆布×魚or肉は、筋肉の衰えを予防してくれる
昆布に含まれる「フコキサンチン」は、筋肉を作るエネルギーをタンパク質に送る働きがあるため、筋肉を衰えさせない力を持っています。
魚や肉には、筋肉を作るのに重要な「たんぱく質」が豊富に含まれているため、昆布とタンパク質(魚 or 肉)を一緒に食べると筋肉をつくる効率がアップします。
とろろ昆布(昆布×酢)は、脂肪燃焼効果がアップ
とろろ昆布(昆布×酢)は、脂肪を燃やしてくれる効果が期待できます。
昆布に含まれる「フコキサンチン」は、内臓脂肪をエネルギーに変えて燃焼する働きがあります。
酢にも内臓脂肪を減少させるなどの働きがあるため、Wパワーが期待できます。
昆布のうまみ成分は、脳を老けさせない
昆布ダシのうまみ成分である「グルタミン酸」は脳の情報伝達に関わる働きをするため、脳の老化を予防してくれます。
昆布を適度に摂取することで、アルツハイマー型認知症の予防も期待できます。
昆布ダシには、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・カリウム・カルシウム・マグネシウムといった栄養素も含まれています。
昆布の正しいダシのとり方
昆布でダシとる際は、水に30分以上つけるとうまみ(栄養)がより出ます。
より栄養が出る昆布の切り方
昆布は、切り方でうまみ(栄養)の出方が変わります。
芯に沿って横に切ることで(細胞を断ち切る)、グルタミン酸が多く出てうまみ(栄養)がより出ます。
昆布のだしは作り置きできる?
熱をかけたダシなら、冷蔵庫で4~5日、冷凍庫で3週間保存可能です。
まとめ
今回は、昆布の健康パワーについてご紹介しました。
まとめると・・・・・・・・
- 昆布には、血管の老化・胃がんを予防する効果がある
- 昆布×たんぱく質は、筋肉の老化を予防する
- とろろ昆布は、脂肪を燃焼してくれる
- 昆布の旨味成分には、脳を老けさせない働きがある
- 昆布のダシは、水に30分以上つけてとる
皆さんも是非参考にしてみてくださいね。