2018年7月3日「林修の今でしょ!講座」で放送された、『梅干しの健康パワー(血管・骨・胃を老けさせない栄養素、脂肪燃焼を助ける栄養素)』についてご紹介します。梅干しは、健康長寿がよく食べる朝食のお供第2位の食材。
最新研究において判明した、梅干しの高血圧予防、ダイエット、骨粗しょう症予防、胃がん予防、夏の突然死予防効果について詳しくまとめています。
また、医学的に正しい梅干しの食べ方や、正しい知識もご紹介しています。
梅干しは、高血圧予防に効果的!
梅干しは、塩分が高くて高血圧の原因になると思っていませんか?
実は、全く逆なんです!
梅干しに含まれる栄養素が、血圧を上げるホルモン「アンジオテンシンⅡ」の働きを抑制してくれることが最新の医学界研究で判明しています。
とはいえ梅干し自体にも多少塩分は含まれているため、気になる方はパッケージの裏の「食塩相当量」を見て、塩分の少ないものを買うと良いですね。
ちなみに、今の梅干しは昔の梅干しと比べてかなり減塩されています。
梅干しを食べる目安
1日の塩分摂取目安量は、18歳以上の男性の場合は8g未満、女性の場合は7g未満。
梅干しを食べる個数の理想は、1日2個までです。
血糖値の急上昇をより抑える、梅干しを食べるタイミング
食事で摂取した糖は胃や腸から血管に吸収されますが、糖を摂り過ぎると血糖値が急上昇し、血管が老化する原因となります。
梅干しに含まれる「オレアノール酸」は、糖質の吸収を助ける酵素の働きを抑制してくれるため、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
食前に梅干しを食べるのがオススメです。
梅干し博士が実践!4カ月で-16kgのダイエット効果!
梅干しに含まれる成分「バニリン」は、脂肪を燃焼させて小さくする働きがあります。
「バニリン」は、焼いたり温めたり加熱することで約1.3倍に増えるため、梅干しは加熱調理して食べるのがオススメです。
尚、ハチミツ梅・かつお梅など、どの梅干しでも同様の効果が期待できます。
実際、梅干し博士が1日2個の梅干しを食べ続けたところ(食事制限も同時に実施)、4カ月で16kg減のダイエット効果が得られたそうです。
骨粗しょう症予防には、梅干し×カルシウム
カルシウムは骨を丈夫にする働きがありますが、カルシウム単体では体に吸収されにくい特徴を持っています。
梅干しに含まれる「クエン酸」はカルシウムの吸収を助ける作用があるため、梅干しとカルシウムを一緒に摂ると骨粗しょう症予防に効果的です。
1日2個の梅干しを食べるのがオススメです。
名医オススメ!「梅干しヨーグルト」のレシピ
ヨーグルト(適量)に、はちみつ(適量)・梅干し(1個分)を加え、梅干しをよく潰して混ぜれば完成です!
梅干しは、胃がん予防に効果的!
胃がんの主な原因は「ピロリ菌」の感染です。
実は、50歳以上の約50%がピロリ菌に感染しています。
感染しているからと言って必ず胃がんになるとは限りませんが、胃がんのリスクは高まります。
梅干しに含まれる「梅リグナン(ポリフェノールの一種)」は強い抗酸化作用があり、ピロリ菌の活動を抑える効果が期待できます。
「梅リグナン」の抗酸化作用は肌の酸化も抑制してくれるため、シミ・シワなどの肌荒れも改善してくれます。
毎日梅干しを食べるのがオススメです。
朝の梅干しは、夏の突然死を予防!
夏に注意すべきは熱中症であり、熱中症の主な原因は、塩分不足・水分不足・体力の低下です。
梅干しには「塩」・「クエン酸」が含まれるため、日中の塩分不足を予防してくれます。
また、「クエン酸」は疲労物質を取り除いてくれるため、熱中症予防に効果的です。
食べるタイミングは、身体を動かす前の朝が効果的。
朝出かける前に1個、汗をかいたらもう1個食べるのがオススメです。
梅干しは、夏の食中毒を予防!
梅干しの「クエン酸」には強い殺菌力があるため、食中毒菌の増殖を抑えることができます。
オススメは、梅干しご飯。
作り方は、お米1合に対して梅干し1個を一緒に炊くだけでOK!
ご飯を梅干しと一緒に炊くことで、ご飯全体に「クエン酸」の殺菌効果が行きわたることが期待できます。
こめかみに梅干しを貼ると頭痛が治るのはホント?
昔から「こめかみに梅干しを貼ると頭痛が治る」と言われてきましたが、これはホントです。
梅干しに含まれる香り成分「ベンズアルデビド」には痛みを鎮静・軽減する効果があります。
ただ、香りを嗅ぐだけでも効果が期待できます。
まとめ
今回は、梅干しの健康パワーについてご紹介しました。梅干しは一見地味な食材ですが、実は栄養価が高く病気のリスクを下げてくれます。ご飯のお供だけでなく、様々な料理に活用できるので(オススメ記事で紹介)、健康長寿の方を見習って朝食に食べる習慣をつけていきたいものですね。
他にも、バナナ・海苔の健康パワーが紹介されましたので、併せてチェックしてみてくださいね。