2018年7月3日「林修の今でしょ!講座」で放送された、『バナナの健康パワー(血管・脳を老けさせない栄養素)』についてご紹介します。バナナは、健康長寿が朝食によく食べるフルーツ第1位。
最新研究において判明した、バナナの高血圧予防・血糖値対策効果・脳の老化予防効果について詳しくまとめています。
また、バナナの色・食べ方などで栄養が変わるかや、バナナの正しい保存法など、バナナの正しい知識もご紹介しています。
バナナで高血圧予防!
バナナに豊富に含まれる「カリウム」は、高血圧を抑えて血管の老化を防ぎ、脳卒中のリスクを低下させてくれます。
血管の老化に繋がる高血圧の主な原因は塩分ですが、「カリウム」は余分な塩分を排出する作用があります。
バナナは他の果物と比べても多く「カリウム」を含むと共に、最も手軽に「カリウム」がとれる果物でもあります。
朝食に食べると効果的
朝は心臓の動きが活発になるため、1日の中で最も血圧が上がります。
そのため、朝にバナナを食べるのがオススメです。
名医オススメ!バナナ+小魚のレシピ
小魚には「カルシウム」が含まれており、余分な塩分を排出する働きがあります。
そのため、バナナの「カリウム」+小魚の「カルシウム」でWの効果で高血圧予防に効果的です。
バナナの食べ方によって、栄養は変わる!
バナナは食べ方によって栄養は変わるため、摂りたい栄養素によって食べ方を変えると効果的です。
乾燥バナナ
乾燥バナナは、乾燥して水分が抜けるため「カリウム」が凝縮されます。
オススメの食べ方は、乾燥バナナチップス。
ただし、砂糖がまぶしてあるものもあるので、自分で作るのがオススメです。
冷凍バナナ
冷凍バナナは、脳の血管などの炎症を抑える「ポリフェノール」がアップします。
ホットバナナ
ホットバナナは、腸内環境を整える「オリゴ糖」がアップします。
パンが好きな方には、シナモンバナナトーストがオススメです。
生のバナナ
生のバナナは、「ビタミン」を全く損なわずに食べることができます。
黒バナナの健康パワー
血糖値の急上昇を予防
黒いバナナは、黄色のバナナよりも食後の血糖値上昇を緩やかにしてくれます。
そもそもバナナには、ブドウ糖・果糖、ショ糖が含まれています。
果糖は血糖値にあまり影響しませんが、ショ糖は食後に急激に血糖値を上げます。
黒バナナになるとショ糖が減って果糖が増えるため、血糖値の急上昇を抑えることができるのです。
酵素の量が大幅にUP
黒いバナナになると、がん・認知症予防にも効果的な「酵素」の量も大幅にUPします。
「酵素」は体内でも作られますが、加齢とともに減少するため食べ物から摂取することが大切です。
皮に出る黒い斑点(シュガースポット)が多いと、酵素もUPします。
熟したバナナと痛んだバナナの見分け方
黒い斑点が皮全体の5割くらいのバナナが、最も熟した状態。
酵素が大幅にUPしていると共に、腐敗の心配が少ないバナナです。
逆に、中まで黒くなってしまったバナナは、肌や血管を老けさせる可能性があるので要注意です。
バナナで脳の老化予防!
バナナに含まれる「トリプトファン」は、健康長寿に欠かせない脳内のホルモン「セロトニン(幸せホルモン)」を増やし、寿命を延ばす効果が期待できます。
「トリプトファン」は体内で作ることができないため、食べ物から摂取することが大切です。
大豆食品・乳製品・穀類にも「トリプトファン」が含まれていますが、「セロトニン」を作るためには「ビタミンB6」「炭水化物」も必要。
バナナは、それらの栄養素を全て含んでいます。
バナナの糖分は太りにくい!
食べ物から摂取した糖はエネルギーに変えられますが、余った糖は中性脂肪に変わり、太る原因に繋がります。
ただ、バナナの糖分はすぐにエネルギーに変わり脂肪になりにくいため、比較的安心です。
しかし、摂り過ぎは禁物!
1日1~2本が目安です。
バナナは朝食でとると夜の寝つきが良くなる
バナナに含まれる「トリプトファン」は、睡眠を促す「メラトニン」を作ります。
ただ、「メラトニン」が作られるまでには時間を要する為、朝バナナを食べておくことで夜の寝つきを良くすることができます。
まとめ
今回は、バナナの健康パワーについてご紹介しました。バナナはなんとなく栄養価が高いイメージを持っていましたが、血管や脳を老けさせない力もあったとは驚きですよね。健康長寿の方を見習い、朝食にはバナナを食べる習慣をつけていきたいものです。
他にも、梅干し・海苔の健康パワーが紹介されましたので、併せてチェックしてみてくださいね。