2018年5月15日放送「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で、心不全を劇的に減少させる心臓老化ストップ物質・ケトン体と、ケトン体を増やす方法・断食のやり方・効果が紹介されました。
突然死の約6割は心臓の病気が原因。心臓の老化を予防することが、心不全や突然死の予防に繋がります。心臓をいつまでも元気に維持するための、様々な対策法をまとめています。
心臓老化ストップ物質「ケトン体」とは?
最も権威ある医学誌に掲載された論文において、「ケトン体」が心臓の老化を防ぎ心不全などによる死亡リスクを約4割減少させることが発表されました。
「ケトン体」は誰でも体内(肝臓)で作り出している物質で、心拍数を下げる働きがあり、心臓の老化を予防してくれます。
実は、どんな動物でも一生で心臓が拍動する回数は決まっており、その回数は約7億回。
つまり、心臓の老化予防に重要なのは「心臓の拍動の速さ」であり、無駄な拍動を減らす事が老化を止め心臓を長持ちさせるカギなのです。
「ケトン体」は全ての人の体内に存在しますが、生活習慣などで「ケトン体」の多い人と少ない人に分かれます。
「ケトン体」が多い人と少ない人で、心臓の拍動数の差は?
健康な人の場合、1日24時間の心拍数の合計は約10万回。
この心拍数を基準として
- 少なければ少ないほど心臓は健康で長持ち
- 多ければ多いほど心臓は無駄打ちし老化しやすい
と言えます。
ケトン体が多い人と少ない人で、1日の心臓の拍動数の差にどれだけ違いがあるかを番組内で検証したところ、
・ケトン体が多い人は9万7千回
・ケトン体が少ない人は12万回以上
となり、差は2万回以上にものぼりました。
ケトン体の多い人は、心拍数が上がっても早く下がります。
また、就寝中も心拍数がしっかり下がることで、心臓の負担を減らして老化を防いでくれる効果が期待できます。
ケトン体を大量に出す方法と効果は?
心臓を長持ちさせる物質「ケトン体」を多く出す方法とは、ずばり断食。
口にできるのは、人参・リンゴをミキサーで攪拌したジュースのみです(1日3回)。
実際、番組ディレクター(45歳)が2日間の断食を行ったところ、
・断食前⇒ケトン体の量は「51」
・断食後⇒ケトン体の量は「4665」と90倍以上にも増加
実は、ケトン体の生産を左右するのは体内の糖分の量。
糖分は体を動かすためのエネルギー減として使われていますが、断食などで体内の糖分が少なくなると、糖分に変わるエネルギー減として肝臓でケトン体が作られるようになるのです。
とは言え2日間の断食は簡単なことではないため、名医がオススメするのは「夜のプチ断食」。
夕食後は食べ物を一切口にしないようにすることで(おやつなどを食べない)、ケトン体を増加させることができます。
番組内で被験者に5日間プチ断食を行ってもらったところ、「19」だったケトン体の量は「497」に上昇しました。
まとめ
今回は、様々心臓老化予防法についてご紹介しました。
突然死は今注目されている病ですが、決して他人事ではなく誰にでも起こりうるものです。その約6割は心臓の病気が原因となっているため、早い段階から心臓を老化させない対策を心がけていくことが大切です。
今回ご紹介した内容を是非参考にしてみてくださいね。
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