2018年2月6日放送「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で、認知症と間違いやすい病『慢性硬膜下血腫』について紹介されました。早期発見すれば完治も可能な病のため、認知症との見分け方は必見です。
認知症と間違いやすい病とは?
実は、アルツハイマー型認知症と非常に症状が似ている病があります。その病とは、慢性硬膜下血腫。
脳を守る「硬膜」と「くも膜」の間で出血が起き血液が溜まる病で、出血の大部分の原因は頭部の大きな衝撃。
しかし、高齢者の場合は尻もちなど強くない衝撃でも出血してしまい慢性硬膜下血腫に繋がる可能性もあります。慢性硬膜下血腫は数日~数か月かけて血だまりが大きくなり、脳を圧迫して様々な症状を引き起こしますが、早期発見すれば完治することも可能だと言います。
慢性硬膜下血腫と認知症に共通する症状とは?
慢性硬膜下血腫の症状は、アルツハイマー型認知症でも起きる可能性があるため医師でも見分けることが難しいようです。
その共通する症状は下記のとおりです。
●お金を払えない
●会話の反応が遅くなる
●電話番号を記憶できずかけられない
●ボーっとする時間が長い
●歩くのが遅くなる(ふらつく)
●会話の反応が遅くなる
●電話番号を記憶できずかけられない
●ボーっとする時間が長い
●歩くのが遅くなる(ふらつく)
認知症と慢性硬膜下血腫の見分け方とは?
慢性硬膜下血腫は多くの症状がアルツハイマー型認知症と酷似していますが、2つの特徴的な症状が出ます。
- 突然会話の途中で反応がなくなる
- 身体の片側が麻痺する
アルツハイマー型認知症の場合は、神経細胞が長い年月をかけて破壊されるため徐々に認知機能が低下するのに対し、慢性硬膜下血腫は、出血で脳が圧迫された時を境に急激に認知機能が低下するのが特徴です。
さらに、血だまりは左右どちらか片側にできるため、体の片側にしびれや麻痺が出ることも特徴的な症状です。
しかし、その症状に本人は気付きにくいため家族が気付いてあげることが大切とのことです。
まとめ
今回は、認知症と間違いやすい慢性硬膜下血腫についてご紹介しました。
慢性硬膜下血腫は早期に発見すれば完治も可能とのことなので、特徴的な2つの症状を把握し、家族で注意して見守っていくことが大切です。
皆さんも是非参考にしてみてくださいね。