2017年11月20日放送「あさイチ」では、実家の土地と家の始末について紹介されました。事前に知っておくことで、いざという時にきっと役に立ちます。損しない土地・家屋売却のコツや、転ばぬ先の杖「家族信託」など、実家の土地と家を最大限生かしきるための情報をまとめました。
実家の土地・家の始末をするために
今回は、『実家の土地と家の始末』に関する役立つ情報が紹介されました。親が亡くなった後の実家の土地・家の始末について、不安を持っている方に向けた特集です。
早速ご紹介していきますね。
実家を売るための家族信託
親の名義になっている実家は、親が認知症になってしまうと売れなくなってしまうリスクがあります。なぜなら、売買には「本人の意思」が重要視されるため。
そのため、親が認知症になるため前に「家族信託」の手続きを済ませると良いんだそう。家族信託とは財産管理の手法であり、実家信託・ペット信託など、目的に応じて様々な種類があります。その中で「実家信託」を利用すれば実家の名義を子供に変更することができ、親が認知症になってしまっても実家の売却が可能になるのです。
尚、親が認知症になってしまった後は成年後見人(弁護士・司法書士)をつける方法があるそうですが、裁判所の判断が無いと売れないため、簡単に実家を売却することはできないそうです。(成年後見人に支払う報酬も発生します)
親と「家族信託」について相談する際、下記のポイントをふまえると親が受け入れやすいとのことです。
②贈与ではなく名義を変更するだけなので、税金がかからない
③専門家(司法書士)に間に入ってもらう
信託に関する相談窓口
信託に関する相談窓口について、「全国信託支援協議会」が番組で紹介されました。参考のために記載しておきますね。
実家処分で損しない方法
実家処分で損しないためには、下記3つのポイントが重要です。
①古くてもリフォームはしない
古いなりのレトロ感を大事にしたい人は必ずいるため、逆に楽しみを奪うことになってしまいます。
②売れなくても貸さない
賃貸人としての責任が発生するため、実家が古い場合は修繕費がかさんでしまうリスクがあります。
③空き家を無駄に維持しない
空き家の維持費(50坪の場合)は、固定資産税・自治会費・偶発的な損傷など年間34万円ほどかかってしまいます。
山の境界線
山の境界線は、実はあいまいなもの。森林計画図を見ても判断が付きにくく、石などの目印も長い年月の間に消えてしまうんだそう。さらに、隣の所有者の名前も個人情報保護の観点などから特定ができないとのこと。
そこで、番組で紹介されていたのはNPO森林探偵事務所の取り組み。山を持っている人に声をかけ、境界線確定作業を行っているようです。境界線を決めるポイントは、木の種類や並び。境界線が決まったらくいを打ち、隣の人同士GPS付きカメラで写真を撮影し、記録を残すということをされていました。
まとめ
親にはいつまでも長生きして欲しいですが、亡くなった後のことを考えないといけないことも事実。今回まさに私自身も不安に思っていた題材だったのでとても参考になりました。しかし、考える度に辛くなりますね。同じような不安を抱えている方は、是非今回の内容を参考にしてみてくださいね。