2018年5月20日放送「林先生が驚く初耳学」の白熱教室で、話題本『スマホが学力を破壊する(著者:川島隆太さん)』について紹介されました。この本では、スマホの使い方ひとつで、せっかくの勉強が台無しになる、偏差値が最大で10も下がるなど、スマホ使用におけるリスクが書かれています。
その恐怖のメカニズムについて林先生が解説した内容をまとめていますので、特に親御さんは必見です。
話題本『スマホが学力を破壊する』とは?
最近発売されて話題となっている本『スマホが学力を破壊する』は、”スマホを使用すると偏差値が最大で10下がる” とスマホ使用のリスクをまとめた衝撃的な本!!
著者は、医学博士で東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太さん。
仙台市の総計7万人を超える小・中学生を対象に数年にわたって実施した調査データに基づき、スマホ使用による成績低下や脳への悪影響などについて記載されています。
今や子どもたちも当たり前のようにスマホを持つようになった時代。便利で楽しいなど利点は勿論ありますが、どんなリスクがあるかも把握しておくことが大切だだと考えさせられる本です。
著者・川島隆太さんとは?
著者である川島隆太さんは、全世界でヒットしたニンテンドーDS用ソフト「脳トレ」シリーズの監修者でもあります。
今回ご紹介した本以外にも、累計600万部を突破した「脳を鍛える大人のドリル」シリーズや「バカはなおせる~脳を鍛える習慣、悪くする習慣~」など、脳を鍛えるための多数の本を出版されています。
スマホを使えば使うほど学力が下がる
仙台市が実施した学習状況調査(中学生対象)において、「平日のスマホなどの使用時間と数学のテストの結果」を調査したところ、スマホの使用時間が長ければ長いほど成績が下がるという結果が判明しました。
また、別の調査にて「勉強をしなかった生徒(30分未満)とした生徒(2時間以上)の数学のテスト結果」を比較をしたところ、勉強時間が短くてもスマホを使っていない生徒の方が成績が良いという結果が判明!!
特に、
- スマホを持っていない生徒
- スマホの使用時間が1時間未満の生徒
が点数が高い傾向にありました。
これについて林先生曰く、「便利で楽しいスマホを自分でコントロールできる生徒は自己管理能力が高いので、スマホを使っても成績が下がることはない」とのこと。
さらに、別の学習状況調査データでは、平日のコミュニケーションアプリの使用時間が長くなるほど、数学のテスト結果が下がるという結果も出ています。
つまり、スマホを使えば使うほど成績が下がるということが様々な調査から判明しているのです。
ながらスマホが学力低下の原因
では、スマホを使うとなぜ学力が低下してしまうのか・・・
林先生曰く「ながらスマホ」が原因とのこと。
実際、勉強中にスマホを使う「ながらスマホ」が学力を破壊するかどうかを検証したデータがあります。これは、アメリカの大学生548人を対象に2017年に実施したもので、
・スマホを机の上におく
・スマホをポケットに入れる
・スマホを別の部屋に置く
という3つのグループに分けて記憶検査などを実施したもの。
気になる結果は・・・・
・最も学力試験の結果が良かった⇒スマホを別の部屋に置いていたグループ
・最も学力試験の結果が悪かった⇒スマホを机の上に置いていたグループ
ということが判明。
この調査結果から、スマホを例え使わなかったとしても近くにあるだけで集中力が散漫になっていることが考えられ、林先生は「脳からの資源流出」だと警告。
そもそも人間の脳は1つのことに集中するようにできているため、集中しているものがあればその他の情報は自動的に抑制がかかるようになっています。そのため、「ながらスマホ」は脳の動きにそぐわず、様々な面で能力低下を引き起こすと考えられるのです。
スマホの使用自体が学力の阻害になるということではなく、勉強時にスマホが近くにあることが問題というわけですね!
勉強する際はスマホを別の部屋に置くなど、使用ルールを作っておくと良いかもしれませんね。
「スマホが学力を破壊する」の本
今回取り上げられた本「スマホが学力を破壊する」はこちらです☆より詳しい内容を知りたい方はぜひご覧になってくださいね!
まとめ
今回は、「スマホのリスク」についてご紹介しました。
今や誰もが当たり前のようにスマホを持っており、四六時中使っている光景も当たり前のように見られますよね!私もそうです。しかし便利で生活を潤してくれる反面、怖いリスクもあることを把握しておくことも大切だと感じました。
皆さんも是非参考にしてみてくださいね☆