2018年11月18日放送のTBS系列「林先生が驚く初耳学」白熱教室では、子どもの学力は母親の学歴で決まる、と林先生が熱弁!文部科学省の調査報告データに基づく記事をもとに、脳科学の観点から解説してくれました。
なぜ父親よりも母親の学歴の方が関係するのかや、父親が深夜帰宅の方が子供の学力が高くなるなど、目からウロコの内容をまとめています。
頭の良さは、母親からしか遺伝しない
「子供の学力は母親の学歴で決まる」というのが、今回のテーマ。
これは、文部科学省が発表した調査報告のデータに基づくものです。
実際、親の最終学歴と学力の関係をまとめてデータがあります。
中3の数学の正答率を比較すると、
●父親が高校卒か大学卒かで12.4%の差がある
●母親が高校卒か大学卒かで16.7%の差がある
いずれも親が大学卒の方が成績が良いのですが、その差の開きは母親が大学卒の方が大きくなっています。
アメリカの研究者が発表した報告によると、頭の良さは母親からしか遺伝しないとのこと。
遺伝子が脳に蓄積するポイントは下記のとおり。
- 父親の遺伝子は、気分や本能をつかさどり攻撃性などを制御する部分に蓄積
- 母親の遺伝子は、記憶・思考・音声・知覚などの認識機能をつかさどる部分に蓄積
つまり、知性に関わる遺伝子は、母親から譲り受けたもののみが機能する、ということになります。
父親は深夜帰宅の方が子供の学力が高い
文部科学省は、父親の帰宅時間と子供の学力の関係についても発表しています。
「父親は深夜帰宅、母親は専業主婦の方が学力が高い」
実際、小学6年生と中学3年生を対象にしたアンケート調査において、父親が帰宅する時間が遅いほど、国語・算数の学力が高くなっていることが判明。
一方、母親の帰宅時間は、早ければ早いほど子供の学力が高くなっています。
つまり、母親が専業主婦の方が子供の学力が高くなる、ということ。
ある名門の中高一貫校に通っている生徒のうち、75%が専業主婦というデータもあるそうです。
では、父親は子供の学力に全く貢献できないということでしょうか?
それは違います。
帰りが遅くなるような父親は高学歴・高収入で忙しい人が多いと思われます。
そのため、子供に必要な教育費をひねり出せるため、学力向上に繋がっているのではと分析されているのです。
学歴や年収が高くない世帯でも、子供の学力は伸びる
ここまでの内容をみると、高学歴の母親と、高収入の父親を持った方が子供の学力が伸びる、というように思ってしまいますが、実はそうではありません。
文部科学省の報告では、
「日常生活で本や新聞に親しんで規則正しい生活を送っている子供は好成績の傾向がある」
というデータもあります。
家にある本の数が多いほど学力が高いというデータも報告されており、自分の努力で学力は伸ばすことができるのです。
まとめ
今回は、子供の学力と母親の学歴の関連性についてご紹介しました。
これは、母親と父親の遺伝子が、脳のどの部分に蓄積されるかが関係していたんですね。
母親が家にいる時間が長いほどなぜ子供の学力が伸びるのかという点については説明されませんでしたが、個人的には、子供の勉強や規則正しい生活のサポートがしやすいからではないかと思います。
しかし、1番は子供自身の努力ですよね!
学力に限らず、どんなことでも自分自身がどれだけ努力したかで可能性は広がってくると思います。
皆さんも今回の内容を是非参考にしてみてくださいね。