2018年2月7日放送「あさイチ」で、モーニングサージを予防する簡単な対策法が紹介されました。モーニングサージは、朝に血圧が急上昇すること。脳梗塞や心筋梗塞を防ぐためにも、予防法は必見です。
朝が危険!モーニングサージとは?
血圧は1日の中で上昇・下降を繰り返しており、朝、活動するために上がるのは通常ですが、急激に上がり過ぎる「モーニングサージ」が頻繁に起こると危険です。
モーニングサージは、血圧が正常とされる人でも、高血圧の人にも起こりうるもの。
血圧の急激な上昇が頻繁に起こると、血管の収縮が繰り返されるため負担となり、血管の壁は傷みます。
その修復を繰り返すうちに、血管の壁は厚く硬くなり、動脈硬化に繋がってしまいます。
実際、心臓病・脳卒中のリスクについて
- 早期高血圧の人は約2.5倍
- 早朝高血圧+高血圧の人は約4倍
になるという研究結果が出ています。
モーニングサージの原因とは?
モーニングサージの原因は、交感神経の乱れ。
交感神経は、血液の周りにまとわりついて血管を収縮させる働きがあります。
朝になると交感神経が働き、血圧を上げて全身に血を巡らせ、活動しやすくしてくれます。
しかし、交感神経が乱れると、朝、血圧が上がり過ぎることがあり、これがまさにモーニングサージの原因になります。
交換神経を乱す要因としては、
- 更年期
- 気温が低い
- 冷たい床
- あわてる
- 力仕事
- 緊張
- くしゃみ
- タバコ
など様々です。
モーニングサージを予防するためには?
モーニングサージくを予防するためには、上述した「交感神経を乱す要因」を取り除きます。
例えば・・・・・・
- スリッパをはく(冷たい床を防ぐ)
- 部屋を暖める・上着を着る(気温が低いのを防ぐ)
- ぬるま湯で洗顔(冷水で洗顔するのを防ぐ)
- 便秘を防ぐ(トイレで力むのを防ぐ)
- コーヒーは、2杯までもしくはカフェインレスにする
- くしゃみはこらえない
などです。
しかし、なかなか全ての要因を取り除くのは難しいですよね。
そこで、交感神経を日頃から整えるトレーニング法が紹介されました(後述)。
交感神経を整える「タオルグリップ法」とは?
交感神経を整えるトレーニング法として、タオルグリップ法が紹介されました(やり方は下記記事に掲載)。
このトレーニング法を行うと、腕の血圧が一時的に上昇するため、脳が「血圧が上がり過ぎている」と判断し交感神経の活動を抑えます。
これを繰り返すことで、交感神経の異常な興奮が抑えられ血圧の急上昇が減ると考えられます。
まとめ
今回は、モーニングサージの予防法についてご紹介しました。通常の血圧は心配なくても、血圧の急上昇を頻繁に繰り返すのはとても危険なこと。血管のダメージを防ぐために、是非今回の対策を参考にしてみてくださいね。