【あさイチ】教育改革で授業が変わる!考える力を育てるアクティブ・ラーニングとは?

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2018年1月10日放送「あさイチ」の2018教育改革最前線では、2020年に実施される教育改革について紹介されました。新しい学習指導要領は、知識をつけるだけでなく子どもの考える力を育むことを重視するもの。しかし、いきなりの変化に戸惑う方も多いですよね。そこで、番組では新教育の疑問について分かりやすく教えてくれましたので記事にまとめました。事前に知っておくことで少しでもスムーズに対応できると思いますので、是非参考にしてくださいね。

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2020年から導入される学習指導要領とは?

学習要領

学習指導要領とは学校の教育内容を定めたもので、約10年ごとに改訂するもの。

平成10年頃からは知識の詰め込み教育が問題となり「ゆとり教育」が開始され、平成20年頃からは学力低下への不安から逆に「脱ゆとり教育」が開始されました。

これまでは知識の量を観点にした教育改革でしたが、2020年度から小学校で導入される学習指導要領は全く異なるもの。知識の量ではなく、知識を使う力(思考力・判断力・表現力)を目的とした教育へと変化していくのです。

今の時代、知識はインターネットなどで簡単に手に入ってしまいますよね。そのため、今後はコンピュータではできない人間ならではの能力に焦点を当てていくのです。

授業だけでなく、入試も「考える力」重視のものに変わります。大学入試センター試験は2020年で廃止され、新たに大学入学共通テストが導入されることになります(国語・数学で一部記述問題を導入)。

考える力を育てる授業とは?

新授業

既に考える力を育てる授業を導入している学校も増えてきています。

例えば体育の授業。子ども達は自分自身でタブレットを使って動きを撮影・チェックし、自分たちで改善策を考えます。

先生はあくまでアドバイス役。主役は子どもたちになるのです。これにより、問題を解決する力が身に付きます。

さらに、社会の授業では先生は知識はほとんど教えません。教科書の内容は動画教材で予習し、授業当日は自分で調べたことを発表します。

大切なことは、友達の発表をよく聞くこと。これにより考えを組み立て発表する習慣が身に付きます。

このような、子どもが主役の授業を『アクティブ・ラーニング』と呼びます。

アクティブ・ラーニングの疑問

アクティブラーニング

Q.従来型の授業はなくなるの?

子どもが学ぶ知識量は変わらないので、従来型の授業が無くなるわけではないとのこと。今までの受け身スタイルの授業に、主体的・対話的・深い学びができる授業がプラスされます。

Q.先生は対応できるの?

先生は、ただ知識を与えるだけでなく子どもの力を引き出す必要があります。すぐには難しいかもしれませんが、先生同志で相談をしながら段階的に対応していくことが必要と言います。

Q.喋るのが苦手な子は大丈夫か?

アクティブ・ラーニングは、主体的・対話的な力を育てること。そのため、話すだけでなく人の話を聞いて相手の言葉を引き出すことも大事になります。

話すこと・聞くことを繰り返す中で、学んで成長することが大切とのことです。

成績や評価方法とは?

評価方法

アクティブ・ラーニングでの成績や評価方法は、ペーパーテストだけでなく毎日の授業の中で1人ひとりの様子を細かく見て、多面的な観点から評価するようになります。

例えば、中学国語の授業の評価は、学習指導要領に沿って下記ポイントで評価するそうです。

国語への関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
言語についての知識・理解・技能

評価項目を基に、先生は1人ひとりの様子・成長を観察して評価します。 

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家庭で「考える力」を育てる会話術とは?

会話術

子どもの考える力を育てるためには、家庭が果たす役割も大きくなります。そこで、子どもが考えをまとめやすくする3ステップの会話術が紹介されました。 

①まずは、単語で答えられる質問から聞く
⇒答えに必要な知識を子供と一緒に確認する。

②子どもの発言に対して、理由を聞く
⇒順を追って質問することで、知識を基に考えを組み立てやすくなる。 

③子供の考えに自信をもたせる
⇒自分の考えが「違うかもしれない」と考えるのではなく、どんな考えでも素晴らしいと教えることが大切。

まとめ

今回は、2020年から実施される教育改革についてご紹介しました。

AI(人工知能)やIT技術は今後ますます普及していくため、人間にしかできないこと「考える力・知識を活用する力」を磨いていくことが大切です。教育方針が大きく変化しますが、事前に心構えや準備をしておけばスムーズに対応できるようになるかもしれません。

お子さんをもつ親御さんは是非今回の内容を参考にしてみてくださいね。

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