2018年11月20日のテレビ朝日系列「林修の今でしょ!講座」で放送された、みかんの健康パワーについてご紹介します。教えてくれたのは、旭川医科大学教授の太田先生。
みかんには、血管や骨を強くする効果や、肥満・冷え性を予防する効果があります。
名医オススメの食べ方&選び方や、甘いみかんと酸っぱいみかんの栄養の違いなど、お役立ち情報をまとめています☆
みかんの実は血管&骨を老けさせない
みかんの実には、下記2つの健康パワーがあります。
- 血管を老けさせない
- 骨を老けさせない
このパワーは、みかんに含まれる「βクリプトキサンチン」・「ビタミンC」が関係しています。
それぞれについてご説明していきます☆
βクリプトキサンチンは、血管を老けさせない
みかんの実には、血管の老化を予防し心筋梗塞や脳卒中のリスクを減少させる効果があります。
みかんに含まれる栄養素βクリプトキサンチンは強い抗酸化作用をもち、血管が酸化してさびつくのを予防する働きがあるためです。
βクリプトキサンチンは柑橘類全般に含まれますが、みかんの含有量はダントツ!
例えば、オレンジの約15倍も含まれるんです!!
さらに、βクリプトキサンチンは血液中に残りやすい性質のため、みかんを食べれば3か月~半年体内に残るという研究結果も出ています。
そのため、冬の間にみかんを食べていれば、翌年のみかんを食べる頃まで体内にβクリプトキサンチンが残ってくれることになります。
血管を老けさせない効果を得るには、1日何個のみかんを食べればいい?
1日3個のみかんを食べることで、血管を老けさせない効果が期待できます。
βクリプトキサンチンは1日に3mg摂取すると血管の良い働きをすることが分かっており、これはみかん3個以上で摂取できます。
しかし、みかんには糖分が入っているため、1日3個が名医のオススメする量です。
さらに、βクリプトキサンチンは糖尿病の発症リスクも減少させることが研究で分かっており、これもみかんを1日3個食べることで効果が期待できます。
糖尿病のリスクは最大で57%も低くなるというデータもあるそうです。
甘いみかんとすっぱいみかんでは、どちらがβクリプトキサンチンが多い?
甘いみかんの方が、すっぱいみかんよりもβクリプトキサンチンを多く含んでおり、血管の老化予防に効果的!
甘ければ甘いほどその量は増えます。
では、どうやって甘いみかんを見分けることができるのでしょうか。
次でご説明します!!
甘いみかんの見分け方
甘いみかんは、下記2か所を見ることで見分けることができます。
- みかんのヘタの軸の太さ
- みかんの皮
みかんの皮がツルツルなものよりシワシワなものの方が、甘いみかんです。
また、みかんのヘタの中央の丸い軸が、太いものより細いものの方が甘いみかんです。
そして、皮がシワシワなみかんと軸が細いみかんを比べると、甘いのは皮がシワシワなみかんです!
つまり、皮がシワシワのみかんを選ぶようにすれば、最も甘いみかん(βクリプトキサンチンが多いみかん)を選べるということですね。
なおかつ軸が細いものを選べばベストです♪
ちなみに、みかんを箱買いする場合は、段ボールに「秀」と書かれているものを選ぶのがオススメ!
甘いみかんから順に、表示は「秀」⇒「優」⇒「なし」となります。
βクリプトキサンチンを効率よく摂る、みかんを食べるタイミングは?
βクリプトキサンチンを効率よく摂るためには、食事の後にみかんを食べるようにします。
βクリプトキサンチンは脂に溶けやすいため、食事でとった脂に溶けて体内への吸収率が上がるためです。
名医オススメの食べ方は、みかんサラダ!!
ドレッシングをかけて食べることで、βクリプトキサンチンがドレッシングの脂に溶けて効率良く摂ることができます。
朝・昼・晩の食事の後に、みかんを1個食べるようにしましょう。
ちなみに、みかんを焼くとβクリプトキサンチンは壊れてしまうのでそのまま食べるのがオススメです♪
βクリプトキサンチン&ビタミンCは、骨を老けさせない
みかんを毎日3個以上食べた人は、骨粗しょう症の発症リスクが減少(最大92%)することが研究で判明しています。
そもそも骨は、毎日破壊と再生を繰り返して新しい骨に生まれ変わり続けています。
しかし、加齢とともに破壊する細胞の方が活性化するため、骨粗しょう症に繋がってしまいます。
βクリプトキサンチンは、骨を破壊する細胞を抑える働きがあるため、骨粗しょう症予防に効果的というわけです。
さらに、みかんに含まれるビタミンCは、骨を丈夫にする働きがあります。
βクリプトキサンチンが骨の破壊を抑制し、ビタミンCが骨を丈夫にしてくれるんですね!!
カルシウム×みかんでより骨を丈夫にする
みかんは、カルシウムと一緒に摂ることでより骨を丈夫にする効果が期待できます。
特に乳製品や魚がオススメ!
乳製品や魚の脂質がβクリプトキサンチンの吸収を助けてくれます。
みかん牛乳・みかんヨーグルトや、牛乳を飲んだ後にみかんを食べるのがオススメです♪
みかんのスジは冷え性を改善してくれる
みかんのスジは、取って食べる人が多いですよね。
しかし、食べないともったいないのです!!
白いスジはポリフェノールの一種「ヘスペリジン」と呼ばれる栄養素で、毛細血管の壁を強くする働きがあります。
毛細血管が強くなれば全身の血流が増えて体を温めてくれるので、冷え性改善に効果的です。
さらには、免疫力を上げてかぜ予防にも期待できることも分かっています。
ヘスペリジンは実にも含まれますが、スジには実の40倍も含まれています!!
みかんの皮は肥満を改善してくれる
みかんの皮は捨ててしまいがちですが、実はもったいないことをしています!!
なぜなら、みかんの皮は嗅ぐだけで肥満を防いでくれるからです!!
驚きですよね。
みかんの皮にはリモネンという香り成分が含まれており、リモネンを嗅ぐと交感神経が刺激されて体温がUPし、食欲を抑えて脂肪が分解されやすくなるということが研究で分かっています。
1番簡単で効果的な肥満解消方法は、みかんの皮をネットに入れてお風呂に入れること♪
みかん風呂ですね。
皮を干してお茶に混ぜるのも効果的です。
ちなみに、みかんの皮には油を落とすパワーもあるため、コンロの油汚れ取りにも活用できるそうですよ☆
みかんの鮮度を保つ方法
みかんの鮮度を保つには、ヘタを下向きに置くようにします。
ヘタから水分が蒸発しやすいため、下向きにすることで水分が飛びにくくなり、みかんが長持ちします。
まとめ
今回は、みかんの健康パワーについてご紹介しました。
冬にこたつに入りながら食べるみかんは最高ですよね♪
ポイントをまとめると・・・・
- みかんの実に含まれるβクリプトキサンチンは、血管の老化を予防する。朝昼晩の食事後に、1日3個食べると効果的。
- βクリプトキサンチンは、皮がシワシワなみかんに多く含まれる。みかんを箱で買う時は「秀」と書かれているものの方が甘いみかん。
- みかんの実に含まれるβクリプトキサンチン・ビタミンCは骨を老けさせない。カルシウムと一緒に摂るとより効果的。
- みかんのスジに含まれるヘスペリジンは、冷え性改善に効果的
- みかんの皮に含まれるリモネンは肥満改善に効果的
是非参考にしてみてくださいね。