2018年7月3日「林修の今でしょ!講座」で放送された、『海苔の健康パワー(脳・心臓を老けさせない栄養素)』についてご紹介します。海苔は、健康長寿がよく食べる朝食のお供第3位の食材。最新研究において判明した、海苔の栄養素『葉酸』『タウリン』と長生きの関係について詳しくまとめています。
また、海苔の正しい保存法や、海苔を美味しくさせる裏技など、お役立ち情報もご紹介しています。
日本人こそ海苔を食べるべき!
海苔を分解できる腸内細菌を持っているのは日本人のみ
日本人と北米人の腸内細菌を比較したところ、生海苔を分解できる腸内細菌を持っているのは日本人のみであることが判明。
これは、古くから海苔を食べてきた日本人だからこそ。
せっかく分解できる腸内細菌を持っているなら、海苔を食べないと勿体ないですよね。
海苔は栄養価が豊富
実は、海苔は非常に栄養価が高い食材。
食物繊維・葉酸・タウリン・たんぱく質・脂質・カルシウム・カリウム・ビタミン類など、様々な栄養素が含まれています。
満腹感が得られるためダイエットにも効果的で、認知機能や血管に良い働きがある「EPA」も豊富に含まれています。
海苔は炭水化物が少なくカロリーが低い食材のため、おつまみにも最適ですよ。
焼き海苔がオススメ!
海苔には様々な種類がありますが、海苔の元になる海藻が一緒なら栄養は同じです。
例えば、韓国海苔と日本の海苔は栄養素はほぼ同じ。
ただし、佃煮などの加工品は塩分が多いため要注意です。
さまざまな海苔の中でも名医オススメは、焼き海苔。
海苔の細胞壁に閉じ込められている旨味が、焼くことで壁が壊れて広がるためです。
ただし、吸湿性が高まり湿気りやすくなるため、干し海苔を保存しておいて食べる時に焼くのがオススメです。
脳・心臓を老けさせない海苔の栄養素
「葉酸」は脳を老けさせない!
海苔に含まれる「葉酸」は、認知機能低下や脳血管疾患のリスクを下げるという研究結果が発表されました。
「葉酸」は、母体の中で赤ちゃんの臓器を作るときに必要となると共に、大人になってからも脳の神経細胞や血管を若々しく保つために必要な栄養素です。
ほうれん草やブロッコリーなどにも「葉酸」は含まれますが、海苔は食材の中でもトップクラスです。
葉酸の1日の摂取目安量
「葉酸」の1日摂取目安量は、240マイクログラム。
海苔1枚には約60マイクログラムの「葉酸」が含まれているため、1日4枚の海苔が必要ということになります。
しかし、バランスの良い食事をすることで、海苔以外からも自然に「葉酸」を摂取することができます。
また、「葉酸」は一度体内に取り込まれると少しずつ減少する性質があるため、毎日少しずつ海苔を食べれば「葉酸」を体内にキープすることができます。
名医オススメ!自然に葉酸が摂れるレシピ
名医がオススメする、自然に葉酸が摂れる簡単レシピは「納豆+海苔」「トマト+レタス+海苔」「レバーペースト+バゲット+海苔」です。
葉酸をより有効に働かせる食べ方
葉酸をより有効に働かせるためには、しじみの味噌汁に海苔を入れるのが効果的。
しじみの味噌汁には「ビタミンB6・B12」が含まれており、「葉酸」はビタミンB群と摂取すると体内に吸収されやすくなります。
「タウリン」は心臓を老けさせない!
心臓には無数の毛細血管が存在していますが、加齢とともに減少するため、心疾患の原因になります。
海苔に含まれる「タウリン」は血管を丈夫にしてくれる働きがあるため、心臓病のリスクを減らしてくれます。
栄養素たっぷり!「最高のおにぎりの具材」
海苔には栄養素が豊富に含まれていますが、海苔に足りない栄養を補う具材でおにぎりを作ることで、まんべんなく栄養を摂取することができます。
その具材とは、唐揚げ・いくら。
唐揚げには「タンパク質」「脂溶性ビタミン」が含まれています。
いくらには「ビタミンD」「アスタキサンチン」が含まれています。
名医オススメ!海苔レシピ
名医オススメの海苔レシピは、チーズ+海苔。
海苔と乳製品は非常に相性が良く、チーズに含まれる脂肪酸・たんぱく質・塩分が、海苔の風味や栄養素を補完してくれます。
また、両食材ともにj認知機能低下を抑制する「短鎖脂肪酸」を増やしてくれます。
海苔の正しい保存法
海苔は湿気が大敵。
そのため、開封した海苔は、湿度が低く温度が一定の冷蔵庫に保存するのがベストです。
湿気た海苔を美味しく食べる方法
湿気た海苔は、焼くことで美味しく食べることができます。
冷蔵庫から出したら常温に戻るまで待ち、軽く炙ればOKです。
まとめ
今回は、海苔の健康パワーについてご紹介しました。海苔は一見地味な食材ですが、実は栄養価の高い食材。脳・心臓・血管の老化を防いで病気のリスクを下げてくれます。食物繊維も豊富なので、便秘解消にも効果的ですよね!
健康長寿の方を見習い、朝食には海苔を食べる習慣をつけていきたいものですね。
他にも、梅干し・バナナの健康パワーが紹介されましたので、併せてチェックしてみてくださいね。